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[MOM425]福岡U-18FW三苫元太(3年)_福岡に迫力生んだストライカー

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プレミアリーグ ウエスト
[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.9 プレミアリーグウエスト第1節 福岡U-18 2-1名古屋U18 雁の巣]

 チームの最前線に彼がいるからこそ、福岡の攻撃の迫力が生まれる。3トップのセンターに位置し、誰よりもゴールに近い位置にいるアビスパ福岡U-18FW三苫元太(3年)は、「常にゴールを狙っている。僕はそんなにうまくないけど、気持ちでは負けない」と、貪欲な姿勢を前面に出して前線を駆けずり回る。

 この試合、「自分たちは上のレベルのチームではないので、この試合は難しい試合になる」と語ったように、名古屋の分厚い攻撃に対し、前半はボールがなかなか来ず、孤立するシーンが目立った。

 しかし後半、「前半はみんな緊張していた。なので、後半は自分が前線でもっと動きを分かりやすくして、よりダイナミックに動いてスペースを作ることを意識した」と、バイタルエリアを八の字を描くように、長い距離もいとわずに走り続けた。後半から投入されたMF中島賢星とのコンビもかみ合い、前線が活性化すると、徐々に福岡にもチャンスが訪れるようになった。

 後半12分のMF山口晃大の同点弾も、右サイドでMF西村俊大にボールが渡った瞬間、二アサイドに猛烈な勢いで走ったことで中央の山口がフリーになった。28分の決勝弾は、PA内で名古屋DFがボールの処理にもたついた瞬間を逃さず、「誰でもいいからゴールを決めろ!という気持ちをこめた」(三苫)猛プレスを仕掛けてボールを足に当て、こぼれたボールを西村が押し込んだ。

「ノーゴールは悔しい。シュートも少なかった。これからもこういう厳しい試合が続くので、しっかり決めきれる選手になりたい」と試合後、彼は反省の弁を述べたが、影のアシストでチームの同点、逆転ゴールを演出。三苫自身のゴールは生まれなかったが、その存在感は絶大だった。

(取材・文 安藤隆人)
特設:2011 プレミアリーグ

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