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[MOM439]大宮ユースMF小山大貴(3年)_チーム救った90分V弾

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プリンスリーグ関東1部
[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.15 プリンスリーグ関東1部第6節 大宮アルディージャユース2-1前橋育英高 NACK]

「最終的に誰が取るのかが課題。なかなか個人ではいなかった。小山が取ってくれたことはチームにとってもよかった。(彼はゴールの)感覚は持っているんです」。後半45分の決勝ゴールを含む2ゴールを記録したMF小山大貴について大宮アルディージャユースの横山雄次監督も賞賛していたが、背番号8は間違いなくこの日の勝利の立て役者だった。

 まずは前半33分、右SB飯高颯生の右クロスを逆サイド大外の位置で受けると、狙い済ました右足シュートをゴール右隅へ決めて先制点。そして1-1の試合終了間際には交代出場の右SB小泉郁弥の右クロスを頭で合わせて決勝ゴールを決めた。ヒーローは「2点目は途中から入ってきた選手(小泉)がいいボールを上げてくれて。感謝している。2ゴールを取って負けるんじゃなく、チームに貢献できた。勝てたことがうれしい」と何より勝ち点3を獲得したことを喜んでいた。

 足技に優れた左MFは鋭いターンでDFのマークを外し、ドリブルシュートを放つなど、常にゴールへ向かう姿勢を見せていた。チームは立ち上がりから相手を押し込みながらチャンスをなかなか活かせず、流れの変わった後半はセカンドボールの攻防戦で苦戦し17分に失点。小山も「(それまでのチャンスで)落ち着いてもっと決められればよかった」と反省したが、「いいチャンスは来ると思っていた」という予感通りに決勝ゴール。その瞬間、両手の人差し指を空へ突き上げ、歓喜の輪の中心となった。

「自信につながる試合でしたし、もっとチームに貢献できるようにしたい」。フォア・ザ・チームを何度も繰り返した小山はトップチームのホームスタジアムであるNACK5スタジアム大宮で決めた2発をきっかけに、今後もチームを救うゴールを奪う。

プリンスリーグ関東1部
特設:2011 プリンスリーグ
(取材・文 吉田太郎)

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