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[MOM441]千葉U-18DF佐藤祥(3年)_向上心強き守備のスペシャリスト

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2011 プリンスリーグ関東1部
[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.29 プリンスリーグ関東1部第7節 桐光学園高0-2千葉U-18 ヴェルディG]
 
 今季初の完封勝利を挙げたジェフユナイテッド千葉U-18の勝利の立て役者は最終ラインの中央に位置したCB佐藤祥主将だった。4-3-3システムのアンカーやインサイドハーフを主に務める佐藤だが、この日はトップチームからも評価されているというCBで先発。「競り合いに負けないこと。後ろではセーフティーにクリアすることを考えていた」という佐藤は、力強いヘディングと球際での強さを活かして桐光学園高の攻撃を封じ続けた。

 相手に押し込まれる時間帯もあったが、クロス、ショートパスを粘り強く跳ね返し続けて完封勝利。大木誠監督も「(佐藤が)最終ラインに入ったことで安定していましたね」と高評価していたが本人は「競り負けたところもあったし、納得はしていない。ノルマを果たしただけ。自分はもっとできると思う。もっともっと努力して上げていかないといけない」と首を振る。相手チームによって役割が変わる中、この日はCBとしてしっかり結果を残したが「まだできる」という思いが自身を納得させることを拒んだ。長所はボール奪取力の高さと攻撃の起点となるパス。加えてボール保持者との距離を詰め、絶妙な間合いでボールを奪い取る。この日は競り合いで完勝できなかったことが何よりも悔しかった様子で「もっとレベルを上げないといけない」と繰り返していた。

 今年の目標について「最後全国で勝って終われるように。個人的にはプロ契約をとれるようにしたい」と力を込めた佐藤。その憧れの選手はトップチームのMF佐藤勇人、そしてR・マドリーのMFペペだ。「ペペはボールを奪うところだったり、アンカーとしてメッシを抑えてしまうところが凄い。自分は競り合いでは絶対に負けたくないしコーチングや周りと連係してボールを奪うところも高めたい」。トップレベルでも通用する「特別な」守備能力を持つ佐藤は、向上心の強さで自身の課題や強化ポイントをより伸ばして、夢をかなえる。

プリンスリーグ関東1部
特設:2011 プリンスリーグ
(取材・文 吉田太郎)

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