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[MOM446]幕張総合MF井上聡(3年)_インハイ雪辱誓う10番躍動

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[7・2 高円宮杯プリンスリーグ関東2部グループA第1節 幕張総合高3-0水戸商高 東総]

 総体予選でまさかの初戦敗退を喫した幕張総合高(千葉)にとって再スタートとなった一戦。攻守でクオリティーの高いプレーを見せたMF井上聡を島田洋監督はマン・オブ・ザ・マッチに指名した。

 左サイドでの存在感は際立っていた。ボールを受けるとスペースへと動く周囲の動きを利用しながら再三ドリブル突破。この仕掛けに水戸商はなかなか対応することができない。常にPA、そしてゴールを狙う動きで相手ディフェンス陣を苦しめ続けた井上は前半32分、MF渡辺淳太郎が獲得したPKを右足で決めると、後半2分には左サイドからのカットインからポスト直撃の右足シュート。また10番は自陣PAまで戻っての守備でも奮闘するなど攻守で3-0勝利に貢献した。
 
 それでも井上は「もっと決められたと思う。自分が引っ張っていかないといけない。もっと練習して点を取れるようにしたい」と喜びは控えめ。チームの快勝にも全く満足はしていなかった。

 高校生活最後の1年。総体予選では全国出場の大事なチャンスでチームに貢献することができなかった。だからこそ「まだまだ。もっと流れの中で決められる選手に。1試合1点以上取れる選手になる。そして後輩たちを背中で引っ張れるようにしたい」と誓う。
 
「プリンスリーグは残留はもちろん、1部昇格を狙っている。そして選手権では市船(市立船橋)、流経(流通経済大柏)に勝って全国へ行きたい」。昨年は当初レギュラーも「本気になってやっていた」3年生にポジションを奪われた。今年は自分が「本気」で先頭に立って戦い、ピッチで結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)

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