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[MOM448]湘南ユースFW齋藤翔太(3年)_求められていた「仕事」2発で結果

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[7・3 高円宮杯プリンスリーグ関東2部A第1節 湘南ユース3-1山梨学院高 馬入]

 「仕事」を求められていたアタッカーが鮮烈な2ゴールでチームに勝利をもたらした。
 湘南ベルマーレユースのFW齋藤翔太は大森酉三郎監督から「攻守にハードワークするし、すごく信頼している」と評されるチームの中心選手のひとり。その齋藤が求められていたのは試合を決める「仕事」だった。

 この日は「自由にできていた」と局面を持ち前のテクニックで打開し、後半9分には左サイドからMF坪井亮へ決定的なラストパス。同35分には中央から右サイドへの絶妙な展開で再び決定機をもたらしていた。ただこれまで足りなかったのはゴール。本人も「クラブユース(選手権予選)で結果残すことができなかった。点を決めることができなくて、試合を決めることができていなかった」と振り返る。だがこの試合は求められていたゴールでヒーローになった。

 前半8分、右サイドからのサイドチェンジを左サイドのPA外側で受けた齋藤は、対面のDFを外してPAへ侵入し、右足を振りぬく。「DFが飛び込んできたんでかわして。決めるだけかな、と思った。GKの位置も見えていた」とニアサイドへ強烈な先制弾を突き刺した。

 さらに前半41分には右クロスを逆サイドで受けると、中央へ切れ込んで右足を一閃。弾丸ライナーはU-18日本代表GK山田修平の守る山梨学院ゴールへ再び突き刺さった。齋藤は「2点目は狙っていました。ああいうゴールを決められてよかった」と会心の表情。求められていた「仕事」をしてチームに勝ち点3をプレゼントした。

 感覚をつかんだFWは今後も勝利を呼ぶゴールを決めることができるか。「今回クラブユース(選手権)では全国に行けなかった。全国へ行って暴れたい」。全国大会進出のチャンスはあと冬のJユース選手権だけ。自らのゴールで次こそ全国切符を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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