大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第37回は早稲田大のFW富山貴光選手(2年=矢板中央高)です。昨年11月に行われたアジア競技大会には、U-21日本代表の一員として出場するとアジア制覇を達成。全日本大学選抜にも選出され、主力FWとしてプレーしています。残念ながら、今月行われたU-22代表の中東遠征メンバーからは外れてしまいましたが、今夏には全日本大学選抜の出場するユニバーシアード大会も控えており、ストライカーとして富山選手へは大きな期待がかかります。富山選手の新シーズンに懸ける想い、目標とは?

―始動から10日が経ちましたが、新チームの雰囲気は?
「今はフィジカルとか1対1の練習が多いので、内容的にはキツいです。去年の4年生もいい雰囲気でやっていましたけど、その穴埋めというか、新4年生を中心にいい雰囲気でできています。フィジカル系の練習がほとんどなので、それを乗り越えるためにみんなで盛り上げたり、気持ちを高め合ってやっているので、チーム的にはいい感じですね」

―昨年はU-21日本代表の一員としてアジア制覇を成し遂げました。今年度の同代表からは外れてしまいましたが、率直な気持ちは?
「選ばれなかったのは、しょうがないという一面もあれば、悔しいという気持ちもあります。その辺は、ひたむきに努力して、また代表のスタッフが見に来る試合があると思うので。そういう時にしっかりアピールできるように努力していけたらと思っています。

　この前、(代表に)選ばれたのは奇跡だと思うので。あまり、(中東遠征の)試合の結果とかは気にしてなかったですけど。メンバーは気になっていて、『こういう奴が入ったんだ』と思いました。自分の下の学年(小野や宇佐美)も入っていたので、いい刺激をもらって、もっと頑張らないとなと思うようになりましたね。この前は、翔雅(鎌田翔雅)と『ここから頑張ろうや』という感じで話もしました」

―今年の目標は?
「チームはリーグ戦で優勝。それとインカレで勝つこと。日本一になるためにやっているので、そのために日本一のFWをめざして、今年はやっていこうと思ってます。同年代で色々活躍している選手が多いので。下の学年もどんどん活躍しているし、そういう人たちに負けないように、もっともっと努力しないといけないと思っています」

―個人的な目標は?
「日本一のFWをめざしたいというのが一番大きな目標。その前に今年は、大学リーグで得点王を狙うだけじゃなく、20点を狙っていかないとチームは優勝できないと思うので。そのくらいの勢いでやっていきたいです」

(取材・文　片岡涼)