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[C☆voice_42]順天堂大GK大畑拓也「もう一度プロへ、やっとスタートラインに立てた」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第42回は順天堂大のGK大畑拓也(1年=磐田ユース、前・ジュビロ磐田)選手です。

 ジュビロ磐田ユース時代、年代別代表の常連だった守護神はその後トップチームへ昇格。だが2年間のプロ生活では公式戦での出場機会を得ることができず、今年順天堂大へ進学して再スタートを切りました。178cmとGKとしては小柄ですが、俊敏な動きから見せる抜群のシュートセーブと正確なキックを武器に再びJへ。4年後への意欲を燃やす守護神の思いとは?(取材日:5月14日)

―大学デビュー戦は完封勝利(2-0明治大)
「公式戦に出たくて選んだ道でしたし、出れてゼロで勝てたのはよかった。でも試合が終わって今思うことは、自分のキックとかうまくいかなかったので、うれしかったというより、『まだまだだな』という反省点の方がおおきいです。大学リーグでやれるという自信はきょうついたんで、これからスタメン争い頑張りたいです。きょうは4年生の直人クン(上福元)が教育実習で、次節は帰ってくるんでまた競争ですね」

―きょうの試合でよかった点は
「全体的にシュートストップはできていたんで、止めれるというか、そこはプロでやってたんでシュートストップの部分は自信持ってやりました」

―元プロが注目の挑戦となる
「入る前に先輩たちから『オマエ、元プロと見られるんだから』とそこでプレッシャーかけられていたんで、試合でそのプレッシャーは感じなかったんですけど、あんま自分がふざけたことしていると、プロのレベルが問われてしまうんでゼロでよかったです」

―大学サッカーを選択した理由は
「試合に出たいのと、将来的なことを考えて教師になりたいというのもあった。久しぶりの公式戦だったんで、試合にすごく出たくて。練習試合と公式戦では全然違う。試合に出たいというのがあって、きょう出れてやっとスタートラインに立てたと思う」

―プロの先輩たちからはどのようなアドバイスがあった?
「大学行ったら、人として成長できると言われていた。自分でやるかやらないかで大学は全て変わると言われていた。そこは言われてきたこともあって、すごく自分で意識してできている」

―4年後にはもう一度プロへ
「いきたいです。J2、JFL関係なく、選手としてやれるんだったら、やりたい」

―そこへたどり着くため、改善しなければならない課題とは?
「ビルドアップに参加していきたいんですけど、きょうはキックがうまくいかなかった。シュートストップはできているんで、もっと活かしていきたい」

―今年1年の目標は
「とにかくまずは試合に絡んで出て行くことを目標にしている。出れないときもそこで腐るんじゃなくて。実際トップとかでも出れないときがあるんで、そこでどれだけ準備できるか。大学はいろんな人とも出会えるし、勉強もある。もっと広い考えをもてるようにして、まずは人間として一回り大きくなれるようにしたい」

(取材・文 吉田太郎)
連載:「College star voice」

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