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[高校MOM253]神戸ユースFW小川慶治朗(3年)_進化する「神戸の星」

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.13 JFAプリンスリーグ関西1部第6節 神戸ユース 3-0 滝川二高]

「小川が入ってから流れが変わったね。チームに動きが出てきた」とヴィッセル神戸ユース(兵庫)の黒田和生監督が語ったように、U-19日本代表FW小川慶治朗の投入からチームは攻撃が活性化した。

「今日のような試合は1点取れればいけると思っていた」と、後半開始から果敢にゴールを狙った。降り止まない雨で、ピッチがスリッピーだったが、小川はかまわず自慢のドリブルで仕掛け続け、時には正確なパスで攻撃を操った。
「トップでプレーしたことで、判断の早さと動き出しが進歩した」と本人も手ごたえを口にしたように、中央、サイドに神出鬼没に現れては、ドリブルとパスを巧みに使い分け、滝川二高の守備に混乱をもたらした。

 彼に触発されるかのように、周りも前へ積極的に仕掛けるようになり、チームの意識が一気に滝川二ゴールへ向けられ、攻撃に厚みが生まれていく。こうした変化が先制点、追加点に繋がった。そして後半ロスタイムには自らのゴールでトドメを刺す。46分、U-17日本代表候補DF秋山貴嗣の右からのセンタリングを、体をねじるようにしならせながらのヘッドで合わせてみせた。

「ユースとトップで毎日がハードだけど、いい経験になっている」。これからは年代別の日本代表も入り、さらにハードになってくるが、これも経験として自らを高める力に変えていくだろう。日々成長を続ける「神戸の期待の星」から目を放してはいけない。

(取材・文 安藤隆人)

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