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[MOM273]立正大淞南FW池田拓生(3年)_“ミッション”を完遂したアタッカー

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.1 全国高校総体1回戦 立正大淞南 4-2 草津東 与那城総合運動公園陸上競技場]

 「相手のDFラインが低いから、クサビのボールが入りやすい。2トップが落ちてクサビを受けたのを、トップ下の加藤大樹がギュンと飛び出していく戦法を採った」と南健司監督が語ったように、立正大淞南(島根)のこの試合におけるキーマンはいかに2トップがクサビを集約出来るかにあった。その“ミッション”をFW池田拓生は見事にコンプリートした。コンビを組む新里大地を高い位置に置き、彼が積極的にトップ下まで落ちてクサビを集約。ボールを受けると、抜群のキープ力で2列目の飛び出しを引き出しただけでなく、自らも前を向いて、得意のドリブルで積極果敢に仕掛けていった。

 1点のビハインドを背負った31分には小田悠太のドリブルからのスルーパスに抜け出すと、ドリブルで相手GKを十分に引き付けてから、中央でフリーで走りこんだ新里へ絶妙のパスを送り、同点弾をアシストした。それ以降もキープ力とドリブルで立正大淞南の攻撃をリードすると、試合終了間際には左サイドからドリブルで2人をぶち抜いて、角度の無い位置から、GKの脇を破る技ありシュートで、トドメを刺した。背番号14のFWは負傷で今大会出場できないエース徳永裕次の穴を見事に埋める活躍で、チームを2回戦進出に導いた。

(取材・文 安藤隆人)

平成22年度全国高校総合体育大会「美ら島沖縄総体2010」

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