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[Y☆voice_49]東京VユースMF小林祐希「高円でも俺らのサッカーが一番いい自信はある」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第49回は東京ヴェルディユースのMF小林祐希選手(3年)です。惜しくも天皇杯では1回戦敗退となりましたが、ここまでのクラブユース選手権ではMVPに輝き、U-19日本代表ではゴールやアシストを決め、好調ぶりをアピール。きょう4日に高円宮杯・セレッソ大阪U-18戦、6日からはU-19代表へと合流する小林選手の今後に懸ける想いとは?

―今日の試合(天皇杯1回戦・駒澤大戦、0-1)を振り返って。
「勝てる試合でした。完全に圧倒していたし、俺らのほうが『サッカー』をしていたと思う。ただ、今日はゴールに向かってなかった。いい感じでボールも持てたし、ポゼッションも高くできたけど、シュートシーンは少なかったと思います」

―ゴールが遠かった?
「つなげたけど、ゴールのためのパスじゃなかった。回してポゼッション高くできたのに、上手くいかず。もっとギアチェンジしたり、相手を脅かすくらいやらないと。結局最後に響いてしまった」

―かなりマークされていた?
「2人がボールを取りにきた。でも、今日は初めから『簡単にやる』『はたく』って決めていたので、上手くはたけていたと思う。そこで山浦とかが中に入って、相手を混乱させることもできていたかなと」

―どこで崩れてしまった?
「杉本が入ったところで自分はトップに入ったけど、逆にそこでみんなが攻め急いでしまった。攻撃でもっとブレーキとアクセルを使い分けられるようにならないといけない」

―悔しい敗戦となったが。
「今日より悔しい負け試合はない。見てる人たちも、俺たちが圧倒してるって思ったはず。試合が終わった後に、サポーターの人たちがあんなに拍手してくれたのには感動した。負けたのに、あんなに応援してくれて。申し訳ないなと。それを見てグッときました。今日負けたのは俺の責任だと思うし。俺がゴールを決めてさえいれば勝っていたはずなので」

―すぐに明日が高円宮杯だが。
「この負けを引きずることはない。俺らのサッカーが一番いいし、そういう自信は持っている。ただ、駒澤大のサッカーに負けたのも事実。ここでしっかり切り替えられるチームが本当の強いチームだし、負けをいい方向に転ばせることが大事。負けて学ぶこともあるから。最近負けていなかったし、ここで負けた試合での良いプレーとかも思い出しつつ、切り替えたい」

―もっと天皇杯でやりたかった?
「たしかにやりたかったし、もっとたくさん試合はしたかった。でもそれは胸にしまって。次の相手は久しぶりにユースのチームだけど、なめないでしっかりと戦いたい」

―高円宮杯の間には代表も控えているが?
「今回はかなりガチな人も来てるので。でも、そんな中で自分が負けてるとは思ってない。俺にしかできないことはあると思ってる。だからこそ、一番のアピールの場だと思うし、自分をしっかりアピールしてきたい」

―その先にはアジア選手権などもあるが。
「メンバーに入って、アジア選手権やワールドユースに行くことは、行くだけでかなりいい経験になる。出られなくても、水を運んだり、細かい仕事をしたり、ヴェルディでやってることをするだけ。私生活の一部を日本代表として過ごすだけで大きく違う。しっかりとやっていきたいです」

(取材・文 片岡涼)

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