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[MOM314]札幌U-18FW三上陽輔(3年)_吹っ切れたエース!Jデビューの実力証明

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.18 全日本ユース選手権1次R第3戦 札幌U-18 5-1 東京Vユース 藤枝総合]

 1ゴール2アシスト。コンサドーレ札幌U-18のエースFW三上陽輔がクラセン日本一の東京ヴェルディユース撃破の立役者となった。

 先制ゴールがエースをプレッシャーから開放させた。前半5分、「得意な位置」というゴール正面左寄りでの直接FKから、右足で鮮やかにゴールネットを揺らした三上は喜びを爆発。「(1次ラウンド)1戦目と2戦目は勝利に貢献できていなかった。得点という仕事ができていなかった。でもあのゴールで肩の荷が下りたというか、気持ちが楽になった」という前線の核はこの後、抜群のキープ力と絶妙なラストパスでチームに大量得点をもたらす。
 21分、2トップを組むFW鈴木貴大のゴールを演出すると、1点を返された後半28分にはボールを奪いに来るDFを個人技で次々と剥がし、右サイドでフリーとなったMF神田夢実にラストパス。これを神田が決めると、追撃を開始したばかりの東京Vユースイレブンはピッチに倒れこんで悔しがった。

 今年5月30日のJ2富山戦で先発しトップチームデビュー。続く草津戦でも先発出場を果たした。Jリーガー相手にも「足元の部分、シュートの部分は通用する」と手ごたえを感じていたが、ユースチームに戻り出場する予定だった日本クラブユース選手権(U-18)は負傷により欠場。前評判の高かったチームは愛媛ユースに苦敗を喫するなどグループリーグで敗れていた。
 
 今回はその雪辱も兼ねた日本一への再挑戦だ。自身の目標はズバリ「得点王」。四方田修平監督は「課題は動きながらのプレーの質。ドリブル以外の選択肢や、自分からクロスに飛び込んでいくところが足りない。ほかにも・・・・・・」と課題を複数挙げる一方で「体が強くてキープ力があって、両足ともにシュート力がある。コンビネーションのよさを生かしてパスも出せる」とエースに期待を寄せる。特に「強さとスピード」を貪欲に求める三上は今大会、課題向上へ取り組むと同時に、チームのためにゴールを量産する。

(取材・文 吉田太郎)

連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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