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[MOM321]桐蔭学園GK三本松優(3年)_脅威のシュートセーブでチーム救う

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.19 全国高校選手権神奈川県大会2回戦 桐蔭学園 2-0 横浜市立東 桐蔭学園G]

 173cmの小柄な守護神が大苦戦を強いられた桐蔭学園を8強へと引き上げた。「あのGK、本当よく当たってたね」。ピッチサイドで観戦していた高体連関係者の感想どおり、ヒーローはGK三本松優(3年)。小さな体から放たれる滞空時間の長いキックが印象的だったGKは、シュートセーブ能力の高さも際立っていた。

 前半から試合の流れは横浜市立東に傾いていたと言っていい。実際に決定機は立ち上がりから再三つくり出していた。横浜市立東はSBの果敢な攻め上がりや中央からのドリブル突破で次々とシュートへ持ち込んでいく。完全に相手を崩した攻撃に、ゴールを確信した横浜市立東応援団から歓声に近い声が上がる場面もあった。それでも奪えなかったゴール。後半17分に186cmの大型CB山岸賢右がゴール至近距離から放った右足シュート、そして試合終了間際に再び迎えた連続での決定機全てが三本松によって跳ね返された。

 延長前半にはDFの裏へ抜け出したFW大串悠人のシュートをキャッチし、1-0の延長後半1分にはDF土居健の意外性のある左足ミドルに体勢を崩されながらも体の軸を残し、手でシュートをかき出した。まさに執念で勝利をもたらした三本松。この日の大当たりを準々決勝・桐光学園戦でも披露することができれば、驚きの結果をもたらす可能性だってある。

(取材・文 吉田太郎)

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