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[MOM329]広島ユースMF砂川優太郎(3年)_3発!!優勝&得点王の2冠に王手!

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.9 全日本ユース(U-18)選手権 静岡学園高 2-4 広島ユース 国立]

 この日、聖地・国立で最高の輝きを放ったのは、サンフレッチェ広島ユースの10番MF砂川優太郎だった。0-2の劣勢からチームに勝利をもたらす3連続ゴール。その大活躍に森山佳郎監督は「大きなところでやってくれた」と手放しで讃えていた。

 この日、大学受験のために主力DFの越智翔太とMF早瀬良平が欠場。ただ国立でのプレーすることができなかった2人から「絶対決勝に!」「オマエにかかっている」と送り出された砂川は強い意気込みで試合に臨んでいた。前半終了間際の失点で0-2になった時のみ「キツイと思った」と正直に打ち明けた砂川だが、気持ちは全く折れていなかった。

 そして後半20分、絶妙なドリブルで静岡学園DF陣を手玉にとったMF川森有真の折り返しを右足でゴールへと叩き込む。この1点でチーム、そして自身も乗った。24分には縦パスに反応するとPAでDFからのファウルを誘い、PKを獲得。プレッシャーのかかるPKを右足で豪快に決めると仕上げは32分だ。敵陣でMF平田惇が相手ボールを引っ掛けると、そのパスを右足ダイレクトで振りぬく。これがゴールへと突き刺さる決勝ゴールとなった。バックスタンドの広島サポーターへ向けて一直線に走りだした砂川は雨中でその喜びを爆発させた。

 プリンスリーグ中国では09年、10年と2年連続得点王。昨年まではシャドーストライカーとしてゴールを奪ってきたが、今年は右のサイドアタッカーを務める。ただし、ポジションこそ変わったが、驚異的な得点力は全く変わっていない。この日は右から中央へポジションを移してから爆発したが「自分はどっちでも点を取れる」と言い切るほどの自信もある。その自信ある得点力でチームを救って見せた。

 3発でチームを決勝へ導いた砂川は今大会6得点で得点ランキング首位へ浮上した。優勝と得点王の2冠へ向けて砂川は「決勝でも点を取って優勝し、得点王になりたい」と意欲十分。9月4日に開幕した大会のファイナルとなる2日後、自らの足で栄冠をつかむだけだ。

(取材・文 吉田太郎) 

全日本ユース2010特集
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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