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[Y☆voice105]F東京U-18DF小林聖弥「DFは自分のしたいように守備しなければダメ」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第105回はFC東京U-18(東京)DF小林聖弥選手です。
 昨年CBとして大きな成長を遂げ、全国トップレベルのDFラインの一角を担った小林選手。今年はトップチームのキャンプに参加するなど、クラブからの期待も高まっています。昨年、全国大会決勝で2度敗れて届かなかった頂点へ、今年はどのような一年を過ごすのか。(取材日:4月17日)

―2月にはトップチームのキャンプに参加しました
「(トップチームは)頭を使わなければいけない。3人目の動きとか連係が速い。ディフェンスは自分のしたいように守備しなければダメ。だから周りとコミュニケーションを取らなければいけない。トップチームではサイドバックやボランチもしました。ボランチをやった時は組み立てをできることがうれしかったですね。ユースではセンターバックですけど、これをきっかけにボランチもやってみたいと思いました」

―元々センターバックをやっていた?
「中2までセンターフォワードだったけど、中2の半ばからセンターバックをやれと言われて。自分はもう身長が伸びないと思う。(生き残っていくためには)いろいろ読みとかが必要。(将来のために)ボランチ、サイドバックはできるようにしたい」

―センターバックでは、昨年まで身近にいい目標がいた
「マサ(明治大へ進学した松藤正伸)は人一倍努力していた。3年だから『このくらいでいい』とかいう妥協がなかったです」

―プレミアリーグ初戦は浦和ユースに勝利
「新人戦取れたから(チームは)浮かれているかなと思っていた。どう試合に入れるかと思ったけど勝った。(勝つことができて)自信になる。サポーターの中でもレッズ、ヴェルディに負けたくないというのがあるし、自分も負けたくないと思っている。これからも勝ちにこだわって出られないメンバーのためにも勝ちたい」

―チームに厳しさが出てきている
「自分らが引っ張っていかないとこのチームは変わらない。まずは昨年から出ていた自分らが変わらないといけない」

―堅守は今年も、という印象だが
「F東京の守備は強いというイメージがあると思う。土台ができないと、いくら点取っても取られたら意味がない。ディフェンスラインからしっかりやりたい。先に取ってくれたらディフェンスも『守ってやる』という気持ち出る」

―橋本選手がトップに上がって抜けているけれど
「F東京は何かが欠けているとき、まとまるんです。みんな危機感を感じるとまとまる。それがいいか悪いのか分からないけれど(笑)。けが人が出てもF東京のサッカーがしたい」

―昨年は全国大会決勝で2度敗れたけれど、優勝するために必要となってくるのは
「試合になったら最後は気持ち」

―この一年間、個人的な目標は
「個人的な目標よりも自分たちの代でタイトル取れるように。怪我しないとかチームに迷惑をかけたくないです」

(取材・文 吉田太郎)
連載:
「Youth star voice」

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