beacon

川崎F“復帰組”の寺田&森が奮闘

このエントリーをはてなブックマークに追加
[11.28 J1第33節 川崎F1-0新潟 等々力]

 川崎フロンターレは“復帰組”が奮闘した。元日本代表の寺田周平森勇介だ。右股関節痛から復帰した寺田はリーグ戦は9試合ぶりに先発(天皇杯は先発済み)。森はナビスコ杯決勝の“表彰式問題”でクラブから出場停止を受けたため、3試合ぶりの先発だった。

 寺田はCBに入り、元日本代表FW矢野貴章ら新潟攻撃陣をシャットアウト。完封に貢献した。森は右SBで先発し、開始3分にオーバーラップしてシュートを放つなど、まずまずのプレーを見せた。

 チームは前節、最下位の大分に0-1で敗れて嫌なムードだっただけに、ベテランCBと本職右SBの復帰は大きかった。寺田は「勝ち点3を取れてよかった。チャンスをもらえたので結果を残したいと思っていた。0に押さえたいと思ったので、よかったです」と笑みをこぼした。

 森は「自分としては最悪のデキ。守備も攻撃もだめだった」と、試合感不足により、いつものプレーができなかったことを明かしたが、何度かサイドを攻め上がり、守備でも落ち着いた対応を見せていた。たしかに騒動の余波からか、持ち味のハードなプレーはなかったが、役割は果たした。

 「最終節、優勝できるようにがんばりたい。勝ち点3を目指してやりたい」と寺田は逆転Vを信じている。森も「きょう1回、最初からやったので、次は(状態が)上がると思う。レッズがホームで優勝させるとは思えない。自分たちはとにかく勝ちたい」と意気込んだ。頼もしい2人がしっかりと仕事をしての勝利。最終節も期待したい。

(取材・文 近藤安弘)

TOP