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【連載】2010Jリーグ新天地での挑戦(7)FW都倉賢(神戸)

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 約1年半ぶりにJ1の舞台に戻ってきた。草津からヴィッセル神戸に完全移籍したFW都倉賢。「再びこのJ1の舞台に立てるチャンスを与えてくれた神戸に感謝したい」。新入団会見でそう語った187cmの長身FWは「僕自身の目標、チームの目標に向かって毎日努力していきたい」と強い決意を口にした。

 忘れ物を取りに来た。05年に川崎Fユースからトップチームに昇格。しかし、J1で6試合、ナビスコ杯で1試合に出場したものの、ゴールという結果を残すことができず、08年8月に草津に期限付き移籍した。08年後半戦はJ2に13試合出場し、3得点。草津に完全移籍した昨季は43試合で23得点を量産し、得点ランキング2位に輝いた。

 「J2でたくさん試合に出て、試合で感じた自分ができたこと、できないことを次の試合までにトレーニングで生かして、次の試合では前の試合でできなかったことができるようになったり、精度が上がっていたり、いいサイクルを1年を通してつくれたことがいい成長につながったと思っている」

 1年半に及んだJ2での“下積み期間”をへて、もう一度J1に挑戦するチャンスをつかんだ。草津で積み重ねた試合出場の経験とゴールの感覚。ストライカーとしての本能を呼び覚まし、川崎Fで果たせなかった「目標」を成し遂げようと這い上がってきた。

 「(草津で)積み重ねてきたことを、しっかり神戸で出していって、神戸でもさらにここから積み上げていきたい。チームのために全力を尽くすプレーを一番心がけている。その中で泥臭さだったり、ゴール前での迫力、強さとか、左足とか、そういった部分をたくさん見せられたら」

 神戸の叶屋宏一社長は「我々の求めていた長身のFW」と大きな期待を寄せる。日本代表FW大久保嘉人との凸凹2トップが「ACL出場権」という目標に向かってチームを牽引していく。

▼関連リンク
第6回森重真人(F東京)
第5回小野伸二(清水)
第4回藤田優人(横浜FM)
第3回小宮山尊信(川崎F)
第2回北野貴之(大宮)
第1回柏木陽介(浦和)
※この連載では10年シーズンに新天地へ移籍した注目選手をJ1の18チームから1人ずつピックアップしていきます(新人選手は除く)

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