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【連載】2010Jリーグ新天地での挑戦(15)FWドド(G大阪)

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 ガンバ大阪は19歳のFWドドを外国籍C契約で獲得した。昨年8月にブラジルから愛媛に加入。J2で7試合出場1得点という成績を残すと、その潜在能力の高さを“見初め”られた。J2から一気にJリーグを代表するビッグクラブへ。日本に来てわずか半年でのステップアップに「伝統のあるクラブに来ることができて非常に感激している」と初々しく語った。

 そのプレーは19歳とは思えない力強さがある。178cm、73kgの体格はまだまだ成長途上。天性のスピードにパワーも付き、FWとしての幅を広げている。「自分の特徴はスピードとゴールを決めること。それを見てほしい」と力強い。

 今季のG大阪はドドのほか、ポルトゲーザ(ブラジル)からFWゼ・カルロスを獲得した以外は新人選手のみの加入となった。アジア枠のFWチョ・ジェジンを含め、外国籍選手は5人。そのすべてがFW登録というチーム編成で、FWルーカスは中盤でもプレー可能とはいえ、バランスを欠いた陣容にも見える。

 一方で、MF寺田紳一(横浜FC)、MF倉田秋(千葉)、FW播戸竜二(C大阪)、FW山崎雅人(広島)が他チームへ移籍し、GK松代直樹も引退。戦力的な上積みは未知数な部分が大きい。「バランスは現時点で計れないところもある」と西野朗監督は認めているが、「数ではなく、クォリティー」で勝負していく決意も固めたようだ。

 その意味で、19歳とはいえ、ドドにかかる期待も大きい。そして、これまで数多くのブラジル人FWを“育成”してきた実績のあるG大阪でどんな成長を遂げるのかが楽しみでもある。5人の外国人FWがどう融合し、どんな化学変化を起こすか。それがJリーグ&ACLの2冠制覇のカギを握っている。

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※この連載では10年シーズンに新天地へ移籍した注目選手をJ1の18チームから1人ずつピックアップしていきます(新人選手は除く)

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