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09年Jリーグ展望&J1順位予想(ゲキサカ記者・西山紘平)

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J1:本命は充実の補強為した清水
 最終節まで優勝争いがもつれる大混戦は今年も変わらないだろう。ACLの大会価値が年々高まり、「リーグ
 その筆頭として期待するのが清水だ。長谷川健太監督就任1年目の05年こそ15位と残留争いを演じたが、その後は4位、4位、5位。今オフにはFWヨンセン、FW永井雄一郎という即戦力を獲得した。長期政権で、かつ選手の入れ替えが少ないと、どうしてもチームの“鮮度”は落ちる。昨季序盤のつまずきも、チーム内に停滞感やマンネリ感が生まれたためとも言える。チームの完成度が高まってきても、あえて“劇薬”を加えることで、想像以上の相乗効果が生まれることがある。その意味でDF高木和道の移籍も、必ずしもマイナス面ばかりではないだろう。

 清水は北京五輪世代の選手(FW岡崎慎司、MF枝村匠馬、DF青山直晃は今年23歳の同学年)が主力を担う若いチームだが、彼らより1歳年下のMF山本真希、DF太田宏介の成長がカギを握りそうだ。昨季途中からコンスタントに出場している山本真だが、ポテンシャルはもっと高い。横浜FCから加入した太田もJ2でくすぶっているのがもったいない逸材だった。

 昨季無冠に終わった浦和も、リーグ戦に専念できることで巻き返しの可能性は大いにある。フォルカー・フィンケ監督は選手を厳しく管理し、17歳のFW原口元気を練習試合で積極的に登用するなどドラスティックな改革に着手している。“お家芸”となった反発や内紛を抑え、新指揮官の下でチームが一丸となれば、主役の座に返り咲いても不思議はない。

 ここにACLを戦う4チームがどう食い込んでいくか。ACLで早期敗退となれば話は別だが、上位に進出できると仮定すれば、選手層の厚さ、過密日程を乗り越えるだけの経験値や精神力が求められる。名古屋と川崎Fは苦戦するのではないか。

 残留争いに目を移すと、初のJ1挑戦となる山形、昨季入れ替え戦に回りながら目立った補強のない磐田は厳しそうだ。監督も選手も大きく様変わりした大宮、神戸はチームづくりに手間取るようだと苦しい。選手の顔ぶれはほとんど変わらない柏も、高橋真一郎新監督がリアクションサッカーからアクションサッカーへの転換を明言しており、選手がどこまで対応できるか未知数だ。

J2:“経験”のある監督に注目
 J2は、単純な戦力だけならC大阪が本命だろう。これを追うのは、過去にJ2で昇格経験のある石崎信弘監督、高木琢也監督、反町康治監督が率いる札幌、東京V、湘南か(栃木の松田浩監督も昇格経験者だが)。51節という長丁場なリーグ戦なだけに、限られた戦力でどれだけ効率よく戦い、チーム力を底上げできるか。指揮官の手腕に懸かる部分は大きい。

●J1順位予想
1位:清水
2位:浦和
3位:G大阪
4位:鹿島
5位:F東京
6位:川崎F
7位:名古屋
8位:横浜FM
9位:京都
10位:大分
11位:千葉
12位:広島
13位:大宮
14位:神戸
15位:新潟
16位:柏
17位:磐田
18位:山形

●西山紘平
スポーツ新聞社勤務を経て現在はゲキサカスタッフとして日本代表、Jリーグなど各種取材を敢行中。新聞社時代には清水や千葉、各代表などを担当。専門誌への寄稿なども行っている。新刊欧州スター30人の「カミワザ」全解析構成も担当。

感想はこちらまで。


読者のご意見
「「J2に対しての意見なのですが、いくら監督が昇格経験者だからといって東京Vが昇格争いに絡む事はまず無いと思う!一昨年の昇格の原動力となったディエゴら主力が結構抜けたので、かなり厳しいと思う。C大阪が筆頭なのは賛成です(PSMとはいえガンバに勝ちましたし)。それに仙台、湘南が続くと思います。鳥栖は藤田の穴が大きいかと。札幌は外人次第です」曉

「西山さんに賛成です。今年は去年のナビの悔しさをバネにやってくれると思います。FWには岡崎、ヨンセンだけでなく、新加入の木島、3年目の長沢などの若手も着実に結果をだしてきてるのでとても期待です。
MFは藤本の復帰もあり、JNo.1の選手層と言っても過言ではありません。パウロ、拓也など途中出場から守備に貢献する選手もいれば原、枝村など攻撃で貢献する選手もいます。
DFは少し心配ですが、岩下は気持ちの強い選手なので攻守にわたりやってくれるでしょう。
GKは西部、海人で切磋琢磨してくれるでしょう」ビリーブ

「俺も西山さんの見解に賛成です。毎年上位に来るけど得点力不足が露呈されていました。それが今年はヨンセン、永井といった優秀なタレントが補強されたのは大きいと思います。そこに岡崎、山本海、青山といったアテネ世代の成長。チームの組織力。それらが合わされば優勝も十分可能かと。対抗するのはガンバ、鹿島かな。名古屋は選手層が薄いかと。降格争いは山形、大宮、磐田、千葉辺り。選手層の薄い山形、小林大の抜けた大宮、今季から4バックに
した磐田、エース巻の出来が鍵となる千葉。不安要素があると思います。ただ予想が裏切られるのがサッカーの醍醐味ですし、今季を楽しみにしたいと思います!!」とん

「反対です!!いくら補強に成功したからって清水の優勝わまずない!!得点力わあっても守備わ穴がありすぎる!!今年わ名古屋や広島が良い!!広島わJ2でわずば抜けてるし、J1相手にも天皇杯などで勝ち、結果を残してる!!間違いなく首位争いしてくるだろう!!名古屋わダヴィ!!パサーの充実していない札幌で得点ランキング2位!!名古屋にきたら、もっと取れる!!2年目の花井にも期待できる!!」ゆーき

「俺も西山氏の見解に賛同です。ここ3年、安定した力を見せているエスパルス。守備に重点を置き始動した長谷川健太体制。『守備的』と言われて来たエスパルスが、今やいつの間にか『攻撃的』と言われる様になった。長谷川健太監督の目指して来たアタッキングサッカーが完成しつつある証拠だ。今年は、そこに頼りになる新戦力が加わりプラスアルファが期待できる。高木和道の抜けた穴はチーム一丸となって埋めてくれるはず!
浦和レッズも、西山氏の意見と同じく原口元気の台頭などで攻撃陣に輝きが戻ってくれば、いつでも恐い存在になるチーム。
ガンバ大阪は、新戦力がどこまで1年目から機能できるか!?今シーズンは、さほど恐いイメージはない。
若返りを図ったピクシー率いる名古屋は、個人的に注目したいところ。
アントラーズは、安定した力を発揮するだろうし‥川崎フロンターレも、気付いたら上の方に陣取ってそう‥。
俺の今季の予想は、清水、鹿島、川崎Fでトップの座をかけた戦いになると予想です!」タツヤ

「西山さんの予想通り今年はエスパは面白いと思います。前線にはオカ、ヨンセンでスタートいっても新加入の永井、スーパーサブ原がいる。
中盤にはテル、枝村、兵慟、真希、復帰した藤本、それにまだ本田拓がいて層は厚いし、誰が出場しても質が落ちずに戦う事が出来る。
GKも海人が去年から安定してきている。
DFラインがやや層が薄いと思う人が多いと思うが、岩下、児玉、太田はSB、CBこなせるし、市川、高木純もSBにいる。何よりCBに青山がいる。清水にはユーティリティにこなせる選手も多く長いシーズンを乗り越えれると思う。若い選手が多いが、テル、兵慟、児玉がうまくまとめてくれて、運動量が豊富で、去年のナビスコ決勝まで進んだ自信があり、今年はやってくれると思います!」ゆーじさん

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