J1:浦和は監督、選手ともに要注目
　今季のJ1は、2連覇中の王者鹿島アントラーズ、巻き返しを狙う浦和レッズ、昨季2位の川崎フロンターレ、昨季3位の名古屋グランパス、そしてACL王者のガンバ大阪を中心に展開され、第2グループのFC東京、大分トリニータ、清水エスパルス、横浜F・マリノス、サンフレッチェ広島がそれに続く形となるだろう。

　特に、注目はフォルカー・フィンケ新体制となった浦和。もともと、タレントが充実しており戦力は高かったが、そこにドイツで十分、実績のあるフィンケ監督が加わるので否応なく期待は高まる。また、ライバル達が軒並みACLとの二足の草鞋を強いられるのに対し、浦和はリーグ戦1本に絞れる強みもある。

　また、今季の注目選手としては、浦和のFW高原直泰を挙げたい。昨季は鳴り物入りで浦和に入団したものの、リーグ戦で僅か6得点と期待に応えられなかったが、今季は復活を期してシーズンに臨むだろう。なにより、高原の復調はそのまま日本代表の強化に繋がる。FWとしての資質を存分に兼ね備えている高原が調子を取り戻せば、日本にとってこれほど頼もしいことは無いだろう。

　選手では代表の中盤を支えているG大阪のMF遠藤保仁や川崎FのMF中村憲剛にも注目したい。昨季ACL優勝に大きく貢献し、円熟身に磨きがかかってきている遠藤は実力に見合ったシーズンを送る可能性が高い。今季の活躍次第では、まだ獲得したことがないJ年間MVPに手が届くだろう。また、中村は高い実力を持ちながら、日本代表でレギュラーポジションを取れないなどもどかしさも感じる。その実力に疑いの余地は無いだけに、今季の活躍に期待したい。

　そして、若手では大分のMF金崎夢生、広島のMF柏木陽介らに今季のブレイクの予感を感じる。

J2:昨季降格組よりC大阪、仙台有利か
　J2はベガルタ仙台とセレッソ大阪を中心に展開され、3位の座をコンサドーレ札幌、東京ヴェルディ、湘南ベルマーレ、そして、アビスパ福岡が争う形になるだろう。

●J1順位予想
1位:浦和
2位:鹿島
3位:G大阪
4位:名古屋
5位:F東京
6位:川崎F
7位:清水
8位:横浜FM
9位:広島
10位:大分
11位:京都
12位:千葉
13位:磐田
14位:新潟
15位:柏
16位:神戸
17位:大宮
18位:山形

●田村修一
フットボールアナリスト。早稲田大学大学院経済学研究科中退(フランス経済史専攻)。『サッカーマガジン』『Number』などを中心に記事を執筆中。著書に『山本昌邦　勝って泣く』『戦地へ　フィリップ・トルシエの1353日』他多数。

感想はこちらまで。

---

読者のご意見
「一番、あり得そうな順位表だとおもう。浦和が優勝して、鹿島、ガンバが優勝争いに加わるでしょう。残留争いも山形であたりでしょう。あと一チームはわかりません。大幅当たるでしょう」はなた

「この順位はあまり賛成できません。監督が変わったからってそう簡単にチームが変わる訳ぢゃないと思うし去年急成長を遂げたチームが今年もそのままの勢いではこれないと思います。ですから経験上いつも首位争いを繰り広げてる鹿島が優勝をすると思います。去年は小笠原が怪我で離脱してからも新井場がキャプテンになり中盤の青木、中後がバランスをちゃんと保って優勝することができました。
選手たちの個の力が素晴らしいというのも関係してくると思いますがまず監督がすごいと思います。だから今年もオリヴェイラ監督率いる鹿島アントラーズがリーグ優勝すると思います」なちむ

「田村氏の予想が一番、的確な気がします。的をえている…。確かにACLの無い浦和が有利。しかしながら横浜FMも忘れてはいけないのでは?そこに清水が絡んだ展開を予想します。ACL組は間違いなく苦戦すると思う。その中では勝ち方を知っている鹿島が三つ巴にいかに絡んでいけるかどうか…という展開かと」ぴ～ちゃん

「鹿島浦和川崎清水あたりで優勝争うと思う。
特に鹿島は昨シーズンからほとんど選手の入れ替えがないし入ってきた選手は確実な仕事ができそう。浦和は監督変わってうまく順応できれば日程もAFC組に比べれば軽いし優勝争いすると思う。期待できるのは広島。J1で去年のJ2での飛び抜けた力が出せれば上位進出も可能。逆に山形は主力放出に対していい補強ができてないからきついと思われる」ベラミー

「残念ながら、大きく異なる事を予想します。浦和は苦戦が必須でしょう。理由は選手が個人能力で力を出すタイプが多すぎるのです。その点で周りを上手く使う永井相馬の移籍は痛く、原口がいきなり活躍するのもJ1が舞台だと屈強なディフェンスがいる為厳しいでしょう。また広島に関しても前回降格した時と監督は変わっておらず、メンバーはいるだけでは期待が出来ないでしょう。個人的には昇格2年目で熟成してきた京都の存在が面白いと思います」玉丸

「自分の予想と近いです。神戸、京都は最近毎年大型補強を行ってますがそのためかなかなか安定した実力を発揮できていないように思います。
ただ大宮は案外残留するのでは。駒は増えたので。あと、大分は残留争いすると思います。リアクションサッカーの賞味期限が短いのは浦和が立証済みですね」KOH

「まぁ、そんな感じかなと。この順位を覆せるように中位・下位に予想されたチームの奮闘に期待したい。」ジュビロ27

「浦和1位の予想は素直にうれしい。昨年の雪辱をどこまで取り返せるか。ただ、フィンケ監督のサッカーを完成に近づけるには未々時間がかかるかもしれない。ガンバ大阪が今年は失速するのでは?鹿島は安定してるので連覇の可能性大きいかな?主力の大きな怪我がなければ。でもここに来て浦和への期待が高まってきたのが何よりうれしい」赤とんがらし

「神戸と京都があんなに順位低いとは考えられないです.両チームとも良い補強をし,ダークホース的な存在になると思っているのですが……」たかC

▼関連リンク
他の人の予想&展望を見る
Jクラブガイド2009
J日程ページ
J負傷者情報
J09新加入者情報