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横浜FMが「神奈川ダービー」制す!

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[5.2 J1第9節 横浜FM 2-1 川崎F 日産ス]

 11位・横浜F・マリノスと7位・川崎フロンターレとの「神奈川ダービー」は、横浜FMがFW山瀬功治とFW坂田大輔のゴールで2-1で勝利。2連勝とした。

 前節磐田を1-0で下し、3戦ぶりの勝利をつかんだ横浜FMは3-4-3システム。GKが飯倉大樹で、3バックは右から金根煥、松田直樹、中澤佑二。両ワイドのMFは右が田中裕介で左が小宮山尊信。そして兵藤慎剛と狩野健太がダブルボランチを務め、3トップには坂田大輔、渡邉千真、山瀬功治が入った。

 一方、3戦負けなしの川崎Fは4-4-2システムでGKが川島永嗣、4バックが右から森勇介、井川祐輔、寺田周平、村上和弘。中盤の底の位置に中村憲剛と横山知伸が入り、右MFが田坂祐介で左MFがヴィトール・ジュニオール。矢島卓郎とジュニーニョが2トップとして先発した。

 局面に人数をかけずシンプルに最終ラインの裏のスペースを狙いあった両チーム。川崎F守備陣をスピードで突き破った横浜FMの勝利となった。
 局面をひとりで打開するジュニーニョの個人技とSBの攻撃参加でチャンスをつくりだした川崎Fは10分、20分とジュニーニョが独力で左サイドを突破。矢島へ決定的なラストパスを送る。対してサイドを割られてもゴール前で相手に自由を与えない横浜FMは、12分に相手DFの裏へ抜け出した渡邉のドリブルシュート以外は単調な攻撃を跳ね返される場面が続いていた。だが21分、金が右サイドから上げたフィードに対し、川崎F守備陣がオフサイドトラップを失敗。DF森を背負いながらトラップした山瀬功が右足を振りぬくと、シュートはゴールへ突き刺さった。
 直後に松田が負傷退場したものの、代わって3バックの左に入った小椋祥平が気合十分の守りを披露するなど、横浜FMは突然のアクシデントにも崩れない。逆に1対1で仕掛けた渡邉がチャンスメイクするなど攻めた横浜FMは前半ロスタイム、左サイドをドリブルで突破した山瀬功がスルーパス。反応した坂田がスピードで寺田を振り切ると、飛び出してきたGKもかわして右足でゴールを決めた。

 2点ビハインドとなった川崎Fは、後半開始から矢島と田坂に代えてFW鄭大世とFWレナチーニョを投入。前線に外国籍選手4人を並べて追撃する。開始23秒に鄭の折り返しをレナチーニョが決定的な左足シュートを放つなど力ずくでゴールを奪い取ろうとする。横浜FM・渡邉の決定的な左足シュートがGK正面を突き、坂田のミドルシュートを川島がかろうじてパンチするなど耐えると、スルーパスで抜け出した鄭の決定的な一撃やジュニーニョのバイシクルシュートでゴールへと迫った。
 そして41分には左クロスを鄭が頭で折り返し、中央に飛び込んだ中村がゴールを決めて1点差。畳み掛けたかった川崎Fだったが、横浜FMの粘り強い守備の前に追いつくことが出来ず試合終了。川崎Fとの「神奈川ダービー」は過去4試合白星のなかった横浜FMが2-1で勝利した。
 
(取材・文 吉田太郎)

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