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復活・山瀬功が“若い”マリノス牽引

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[5.2 J1第9節 横浜FM 2-1 川崎F 日産ス]

 横浜F・マリノスがFW山瀬功治の活躍などで川崎フロンターレとの「神奈川ダービー」を2-1で勝利。2連勝とした。
 10番・山瀬功のプレーが試合の流れを横浜FMに傾けた。前半21分、山瀬功はDF金根煥がクリア気味に前線へ送ったフィードにオフサイドラインぎりぎりで反応。そして相手DFを背負ったまま胸トラップすると右足を一閃、ボレーシュートをゴールへ突き刺さした。
 「難しいボールだったがコントロールすることができた。振りぬいたら入ったのでよかった」と振り返る先制弾でチームを勢いづけると、さらに前半ロスタイムだ。個人技で左サイドを破った山瀬功は右前方へ絶妙なスルーパス。走りこんだFW坂田大輔が相手DFとGKを次々とかわして2点目のゴールを決めた。
 
 2点リードで迎えた後半放たれたシュート数は計10本。DF中澤佑二は「名古屋戦もそうだけど押し込まれる時間が長すぎる」と苦言を呈したが、22歳のGK飯倉大樹がFW鄭大世との1対1をストップし、途中出場の23歳・小椋祥平が献身的に走り回って相手のチャンスを潰すなど全員で守りぬいた。
 この日の登録メンバーの平均年齢は川崎Fよりも約3歳若い23.06歳。「相手の嫌がるサッカーをしなければ。もう1ランク上のサッカーをしなければならない」と中澤が話すように課題は多いが、若手の奮闘に加え、負傷の影響で昨シーズン終盤先発落ちも経験していた山瀬功が復活を印象付ける活躍でチームを引っ張った。未勝利だった3月から最近5試合で3勝目。名門は確実に上向きに走り出している。

(取材・文 吉田太郎)

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