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レナチーニョ2発!川崎Fが4連勝

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[6.20 J1第14節 川崎F 2-0 大分 等々力]

 J1が5月24日以来約1ヵ月ぶりに再開。3連勝で4位の川崎フロンターレがホームに18位・大分トリニータを迎え撃った一戦は、FWレナチーニョの2ゴールで川崎Fが2-0で勝った。敗れた大分はリーグ戦の連敗が11となった。

 川崎Fは4-3-3システムでGK川島永嗣、4バックは右から森勇介 、井川祐輔、伊藤宏樹、村上和弘。 横山知伸と谷口博之をダブルボランチを務め、トップ下が養父雄仁。3トップは右からレナチーニョ、矢島卓郎、山岸智が並んだ。
 一方の大分は4-4-2の布陣でGKが西川周作で4バックは右から藤田義明、森重真人、上本大海、坪内秀介。中盤中央の位置に梅田高志と宮沢正史が入り、右MFが高橋大輔、左MFが鈴木慎吾、2トップはウェズレイと家長昭博が務めた。

 24日にACLのG大阪戦を控えることもあってか、日本代表のW杯出場に貢献したMF中村憲剛、そして北朝鮮代表を44年ぶりのW杯へ導いたFW鄭大世という川崎Fの注目選手2人はいずれも不在。また規律違反の報道があったFWジュニーニョにMFヴィトール・ジュニオールも欠場した川崎Fだったが、ホームでしっかりと勝ち点3を勝ち取った。
 久々に迎えた公式戦は主力の半数を欠いたことも影響してか、わずかな隙を大分に突かれる場面が目立った。大分の家長やウェズレイにミドルシュートを放たれ、12分には高橋のスルーパスに反応した鈴木に決定的なシュートに持ち込まれた。だが、このピンチを川島のスーパーセーブで遮ると流れを取り戻した。

 レナチーニョと矢島の単独突破のみで落ち着かなかったボールが養父を起点に動き出す。15分には養父のショートコーナーから村上が強烈なグラウンダーショット。そして26分には養父が出した距離の長いスルーパスに反応したレナチーニョが右足で先制ゴールをねじ込んだ。
 前線が起点となれず攻撃が単発となった大分を川崎Fは完全に抑え込む。そして中盤のプレッシャーが緩い相手に対し、養父やレナチーニョらが次々と攻撃を繰り出していった。連敗を阻止したい大分のシャムスカ監督はハーフタイムに攻撃のスピードアップと守備を厳しくすることを指示。だが、川崎Fはやや前への意識を強めた相手の裏をとって決定機をつくり出した。
 そしてレナチーニョが再びゴールを生んだ。後半16分、川崎Fは右サイドでボールを持った横山がファーサイドへ丁寧なクロス。フリーで走りこんだレナチーニョがこれを頭で押し込み2-0とした。2点ビハインドとなった大分は、藤田からのスルーパスに家長が反応し、右クロスにウェズレイが飛び込む。そしてMF清武弘嗣、FW前田俊介を投入したが、ゴールは遠かった。逆に新人MF登里享平をピッチへ送り出した川崎FはJ初出場の登里が立て続けに決定的なシュートを放つなど加速。そのまま試合を押し切った。

<写真>川崎F・FWレナチーニョ
(取材・文 吉田太郎)

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