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“巧者”鹿島、対国内4ヵ月不敗に

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[7・15 ナビスコ杯準々決勝第1戦 鹿島 1-0 川崎F カシマ]

 J1で首位を独走中の鹿島アントラーズが、その試合巧者ぶりをまたもや発揮した。試合は0-0のまま試合終盤へ。だが引き分け目前の後半38分、鹿島は右SB内田篤人のロングスローをMF小笠原満男がダイビングヘッドで押し込み、先制。その1点を守りきった。

 DF岩政大樹が「今日はお互いペースが上がらない試合だった」と振り返った一戦。リーグ1位、2位として戦った7月5日のJ1第16節は10人の鹿島が耐えて引き分けに持ち込んでいたが、今回は互いが警戒しあったような展開で、守備時のミスは互いにほぼなかった。
 ともに隙を見せない実力派同士の戦い。それでも勝利をつかんだのは鹿島だった。決勝点は相手がクリアし切れなかったスローインから。決して相手を崩して奪ったゴールではない。それでもわずかな差をつけた鹿島。川崎Fのある選手が試合後に鹿島との勝負強さの差を口にしていた一方で、鹿島の小笠原は「ウチは暑くてもキツくても戦い方が分かっている」と胸を張った。

 これでJリーグクラブとの試合は首位を独走中のリーグ戦を含めて16戦不敗。今季国内チーム相手の1点差勝利は早くも10試合となった。どこが鹿島を止めるのか。国内チームに最後に敗れた新潟戦(3月15日)からすでに4ヵ月が経っている。

<写真>試合終了後に握手を交わす鹿島MFダニーロ(11番)とMF小笠原(40番)
(取材・文 吉田太郎)

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