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大宮が15位に転落、新布陣完成へ時間との争い

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[10.17 J1第29節 大宮2-3川崎F 埼玉]

 大宮アルディージャが2連敗で、15位に後退した。16位の柏も敗れたため、降格圏との勝ち点差は6のままだが、いよいよ尻に火が付いてきた。

 互いに2本ずつのPKが与えられ、大宮は2本ともDFマトが成功し、川崎Fは2本とも失敗。前半14分のFWジュニーニョのPKは左ポストを直撃し、同37分のFW鄭大世のキックはGK江角浩司が左手1本でセーブした。

 しかし、結果は2-3の敗戦。江角は「(PKは)チームとして勝ちたい気持ち、サポーターの気持ちが通じて、結果として2本ともゴールにならなかった」と話したが、流れの中での3失点に「もったいない失点もあった。悔しい」と唇をかんだ。マトも「自分が2点取ってもチームが負けたので満足できない。自分が点を取れなくても、チームが勝った方がいい」と悔やむ。

 この日はFWラファエルを左MFで起用し、FW市川雅彦が24試合にぶりに先発に復帰した。FW石原直樹は「コンビネーションの部分はまだまだ。(ラファエルは)ボールを持てるので、頼った部分もあった。もう少しみんなでサポートしたり、おとりに使ったり、コンビネーションを上げないと」と課題を挙げた。

 残り5試合で16位と勝ち点6差。ラスト3試合は山形、柏、大分という残留争いのライバルとの試合が続く。終盤戦までに新たな攻撃の形を構築できるか。時間との戦いにもなる。

<写真>大宮張監督
(取材・文 西山紘平)

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