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攻撃陣が大爆発! 川崎Fが7-0大勝で首位キープ!

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[10.25 J1第30節 川崎F7-0広島 等々力]
 J1第30節は25日、各地で4試合が行われ、川崎・等々力陸上競技場では川崎フロンターレサンフレッチェ広島が対戦。川崎FがFWジュニーニョの2得点、FW鄭大世、MF中村憲剛の得点など今季最多7得点を奪って7-0大勝。前節に続き首位をキープした。
 広島は前半25分にDF森脇良太が退場し一人少なくなる苦境で3分け2敗と5戦連続で勝ち点3を奪えなかった。
 前節初めて首位に立った川崎Fは、MF谷口博之が出場停止だった。システムは4-4-2で、GKは川島永嗣、DFラインは右からDF森勇介、DF菊地光将、DF伊藤宏樹、DF村上和弘、ボランチにはMF田坂祐介、MF横山知伸、2列目にはMF中村憲剛、 FWレナチーニョ、2トップはFW鄭大世、FWジュニーニョが入った。
 対する広島は要のDFストヤノフが5試合連続で欠場。システムは3-6-1で、GKは中林洋次、3バックはDF森脇良太、DF中島浩司、DF槙野智章、ボランチにMF森崎和幸、MF青山敏弘、右WBにMFミキッチ、左WBにMF服部公太、2列目にMF高萩洋次郎、MF柏木陽介、1トップにはFW佐藤寿人が入った。
 序盤、川崎FがMF中村憲剛のミドルパスを起点に攻め込んだ。前半7分、ペナルティーエリア右でDF森が左足でシュート。左ポスト上部に直撃しゴールは割れなかったが、リズムを作った。同15分には左サイドの中村憲剛から逆サイドのレナチーニョへ。ドリブラーは右サイドを突破して中央のFWジュニーニョにグラウンダーのクロスを入れたが、エースは左横に外して決定機を逃してしまった。
 対する広島は細かいパスをつないで攻め手をうかがった。前半14分、DF槙野の攻撃参加からMF高萩につなぎ、そして最後はFW佐藤が左足でシュートを放ったが、GK川島の正面だった。
 川崎Fがやや有利に試合を進める中、前半18分、ペナルティーエリア中央やや右からDF森のスルーパスを受けたFWジュニーニョが右足で丁寧にシュート。貴重な先制点を奪った。
 反撃に転じたい広島だが、前半25分に悪夢が起きた。DF森脇が左サイドを突破してきたMF田坂を倒し、2枚目の警告を受けて退場。一人少ない10人になった。それでも、むやみにロングボールを入れるのではなく、パスワークを活かして攻めた。前半30分には相手のクリアミスからボールをつなぎ、最後はFW佐藤が攻め込みシュートを放つが、これもGK川島にセーブされた。
 川崎Fは数的有利を活かしてしっかりと中盤でボールを奪い、速い攻撃に転じたが、なかなか追加点が奪えない。前半31分には中村憲剛、田坂、森と立て続けに3本連続でシュートを放つが、コースがやや甘く、いずれもGK中林にセーブされた。その後も何度か形を作ったが追加点は奪えず、前半は川崎Fの1-0のまま折り返した。
 
 後半も川崎Fが優位に試合を進めた。中村憲剛のパス、前線のジュニーニョ、レナチーニョら個人技を活かして攻めた。そして後半16分、右からのパスを受けたFW鄭大世が右足で2-0とする追加点を決めた。
 広島も何とか一矢報いようとするが、数的不利のため、うまくいかない。後半25分には川崎Fが3点目を奪う。DF村上が左サイドからマイナスのクロスを入れ、MF田坂祐介が右足でゴールした。その4分後にはFWレナチーニョがチーム4点目をゲットした。
 川崎Fの押せ押せムードはとまらない。後半40分には中村憲剛、同41分には途中出場の登里享平が得点し、さらに後半ロスタイムにはFWジュニーニョが決めて7-0とした。川崎Fが前節に続き首位を守ったうえ、11月3日のナビスコ杯決勝・F東京戦に弾みがつく勝利を挙げた。
<写真>川崎F・MF中村
(取材・文 近藤安弘)

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