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イングランドとアメリカは勝ち点1を分け合う

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[6.12 W杯グループリーグC組 イングランド1-1アメリカ ロイヤル・バフォケン・スタジアム]

 W杯南アフリカ大会は12日、大会2日目を迎え、ルステンブルクのロイヤル・バフォケン・スタジアムでは優勝候補イングランド対アメリカという強国同士が対戦した。試合はイングランドが先制したが追いつかれ、1-1のドローに終わった。

 イングランドは4-4-2。戦前にはベテラン、ジェームズの起用が噂されたGKにはロバート・グリーン、DF右からグレン・ジョンソンジョン・テリー、リオ・ファーディナンドの抜けた穴にレドリー・キング、アシュリー・コール。中盤はセンターに主将のスティーブン・ジェラードフランク・ランパードが入り、右にアーロン・レノン、左にジェームズ・ミルナー。2トップはウェイン・ルーニーエミール・ヘスキーが選ばれた。
 対するアメリカも4-4-2を選んだ。GKティム・ハワード、DF右からスティーブ・チェルンドロジェイ・デメリットオグチ・オニェウ、主将のカルロス・ボカネグラ。中盤はマイケル・ブラッドリーリカルド・クラークがダブルボランチを組み、右MFランドン・ドノバン、左MFクリント・デンプシー。2トップはジョジー・アルティドールロビー・フィンドリーで試合に臨んだ。

 試合は開始早々にイングランドが先制。前半4分、PA手前でボールをキープしたヘスキーが斜めに入ってきたジェラードに渡すと、ジェラードがワントラップから右足アウトで放ったシュートが決まってさい先の良い滑り出しを見せる。

 しかし試合はその後、徐々にアメリカペースへ。右SBチェルンドロと右MFドノバン、左から中央へと動くデンプシーを軸とした攻撃を仕掛けるアメリカは、右サイドでのセットプレーでチャンスを作っていく。13分にはドノバンの右CKにオニェウがヘディングシュート。19分にはドノバンの右CKにアルティドールがヘッド。さらに27分にはドノバンのFKからオニェウがまたもヘディングでゴールを狙う。イングランドのカペッロ監督はたまらず、31分には左MFのミルナーをショーン・ライト・フィリップスに交代させ、局面のてこ入れをする。
 一方、攻めてもネットを揺らすことができないアメリカだったが、意外な形で同点弾が生まれる。40分、PA外でDFを振り切ったデンプシーが放ったグラウンダーのミドルシュートはGKグリーンが正面でキャッチしたかに見えたが、なんと後逸。これがこのままネットを揺らし、アメリカが同点に追いつき、前半は1-1で折り返す。

 後半開始とともに、イングランドはキングに代えてジェイミー・キャラガーを投入するなど、早くも交代枠が残りひとつとなってしまうが、立ち上がりはペースを握ることに成功する。ルーニー、ヘスキーにようやくシュートチャンスが巡ってくるが、オニェウ、デメリットが堅守を見せるアメリカを崩しきれない。その後は攻めるイングランド、カウンターのアメリカと一進一退の攻防を繰り広げる。32分にはアメリカがフィンドリーに代えてエドソン・バドルを投入。イングランドは直後にヘスキーに代えてピーター・クラウチを投入してターゲットマンとさせるが、なかなかいいクロスが入らず、好機を作れない。終盤にはランパードやジェラードの展開からチャンスを迎えるが、GKハワードらアメリカ守備陣の壁を崩しきれない。41分にはアメリカがアルティドールに代えてスチュアート・ホールデンを投入して前戦からの守備を厚くし、結局互いにゴールがないままに1-1で試合終了した。優勝候補イングランド、そして同組の強国であるアメリカはともに勝ち点1を分け合う形となった。

<写真>苦い表情を見せるイングランドのジェラードとアメリカのデンプシーが健闘をたたえ合う

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