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世界王者イタリア、パラグアイとドロー

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[6.14 10年W杯GL・F組 イタリア 1-1 パラグアイ グリーン・ポイント]

 10年W杯南アフリカ大会4日目の14日、ケープタウンのグリーン・ポイント・スタジアムでは世界王者のイタリア対パラグアイの一戦が行われた。試合はパラグアイが先制したが、後半にイタリアが追い付いて1-1のドローに終わっている。

 イタリアは4-2-3-1を採用。GKジャンルイジ・ブッフォン、守備ラインは右からジャンルカ・ザンブロッタファビオ・カンナバーロジョルジョ・キエッリーニドメニコ・クリシート。中盤守備的な位置にダニエレ・デ・ロッシと欠場したピルロに代わってリカルド・モントリーボ、右MFにシモーネ・ペペ、トップ下にクラウディオ・マルキジオ、左MFにビンチェンツォ・イアクインタが入り、1トップにはアルベルト・ジラルディーノが配された。
 対するパラグアイは4-4-2。GKはベテランのフスト・ビジャル、DFラインは右からカルロス・ボネット、パウロ・ダ・シルバ、アントリン・アルカラス、クラウディオ・モレル。中盤は4枚が並び右からエンリケ・ベラ、ビクトル・カセレスクリスティアン・リベロス、アウレリアーノ・トーレス。そして2トップにはネルソン・バルデスルーカス・バリオスが入り、チームの大黒柱ロケ・サンタクルスとポルトガルリーグの得点王オスカル・カルドソはベンチスタートとなった。

 試合は序盤からイタリアがボールを支配した。右SBザンブロッタ、左SBクリシートが積極的な攻撃参加からアーリークロスを中央へと放り、MFペペが右サイドから突破を仕掛け、パラグアイゴールへと迫っていく。
 しかし先に先制点を奪ったのはパラグアイだった。イタリアの攻撃を堅守でしのいできたパラグアイは、ロングボールを多用した攻撃で徐々に流れをつかんでいく。そして39分だ。右サイド約40mの位置からトーレスが入れたFKに、DFアルカラスがヘディングシュートで合わせて、1-0とリードして前半を終える。

 後半に入るとイタリアにアクシデント。守護神ブッフォンが持病の腰痛を悪化させて後半開始からフェデリコ・マルケッティと交代。しかし後半も立ち上がりはイタリアが主導権を握った。そして後半18分。左CKでペペの入れたボールに対しGKビジャルが飛び出すが触れず、中央でデ・ロッシが合わせてようやくイタリアが同点に追い付く。

 その後もイタリアがボールを支配して攻撃を重ねるが、後半30分のペペのシュートはGKビジャルがキャッチ。同38分にはモントリーボがミドルを放つもGKビジャルがはじき出す。球際で激しい守備を見せ、ゴールを割らせないパラグアイは、後半23分にバルデスに代えてサンタクルスを、31分にはバリオスに代えてカルドソと強力FWを立て続けに投入するが、2トップになかなかボールが収まらない。
 イタリアが投入したセリエA得点王アントニオ・ディ・ナターレにもゴールチャンスはなく、結局このまま試合は終了。前回王者は1-1のドロースタートとなった。

<写真>苦しい試合のなか同点弾を決めたデ・ロッシ

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