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優勝候補スペインまさかの黒星!!スイスが大金星あげる

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[6.15 10年W杯GL・H組 スペイン 0-1 スイス ダーバン]

 10年W杯大会6日目の16日、ダーバンのダーバン・スタジアムでここまで国際Aマッチ12連勝中で優勝候補筆頭のスペイン代表対スイスの一戦が行われた。試合は後半7分にスイスがフェルナンデスのゴールで先制。一方的に攻めたスペインはノーゴールに終わり、1-0でスイスが大金星をあげた。

 スペインは4-1-4-1を採用。GKイケル・カシージャス、DFは右からセルヒオ・ラモスジェラール・ピケカルレス・プジョルホアン・カプデビラ。中盤はアンカーにセルヒオ・ブスケツ、右からダビド・シルバシャビ・アロンソシャビ・エルナンデスアンドレス・イニエスタ、そして1トップにはダビド・ビジャが入った。フェルナンド・トーレスはベンチスタートとなっている。
 対するスイスは4-4-2。GKディエゴ・ベナリオ、DF右からステファン・リヒトシュタイナーフィリップ・センデロス、ステファン・グリヒティング、レト・ツィーグラー。中盤守備的な位置にギョクハン・インレルベンジャミン・フッゲル、右MFトランクイロ・バルネッタ、左MFジェルソン・フェルナンデス、FWは2トップでブレイズ・ヌクフォとエレン・デルディヨク。主将でエースのアレクサンダー・フライは欠場した。

 試合は立ち上がり早々から戦前の予想通り、欧州王者スペインが華麗なボール回しから圧倒的なボールポゼッションでスイスゴール前へと展開していく。24分にはセットプレーからピケが切り返してからのシュートを放つがGKベナリオがセーブ。前半終了間際にもシャビ・アロンソのパスに抜け出したビジャが好機をつかむがネットを揺らすまでにはいたらない。前半のボール支配率、スペイン67:スイス33という展開ながら、スイスはDFセンデロス、グリヒティング、そしてボルフスブルクで長谷部と同僚のGKベナリオを中心とした守備陣が体を張ったディフェンスでことごとく跳ね返す。スイスは守備の要センデロスが36分に故障でスティーブ・フォン・ベルゲンと交代するアクシデントもあったが、前半は互いにゴールなく0-0で折り返す。

 そして後半序盤にまさかの展開。7分、ゴールキックからのロングボールを受けたデルディヨクが抜け出すとGKと1対1に。飛び出したGKカシージャスと交錯してボールはこぼれるが、近くにいたDFピケにあたったボールを最後はフェルナンデスが押し込んで、スイスが初めてのビッグチャンスをモノにして先制に成功する。

 1点を追うスペインは後半16分にブスケツに代えてフェルナンド・トーレスを、17分にはシルバに代えてヘスス・ナバスを投入し、さらに前への圧力を高めていく。22分には早速トーレスがゴール前でボールを受ける場面を迎えるが、トラップしきれずにチャンスを生かせない。26分にはヘスス・ナバスが右サイドからシュートを放つがGKベナリオがしっかりキャッチ。攻めるスペイン、守ってカウンターのスイスという図式がいっそう明確になる中、30分にはスイスに再びビッグチャンスが訪れる。デルディヨクがドリブルでPA内に進入すると、DFプジョルをかわして右足アウトでシュート。GKカシージャスが反応できなかったボールは右ポストに当たり、再びデルディヨクが放ったシュートはピケがブロック。ピンチを逃れたスペインは32分、イニエスタに代えてペドロ・ロドリゲスを投入し、さらに攻撃力を高めるが、結局堅いスイス守備陣を崩し切るには至らない。ロスタイム5分間も一方的な猛攻を見せたが、結局ゴールは奪えないままに試合終了の笛。
 スペインの放ったシュート24本、スイスのシュートは8本というゲームだったが、優勝候補、W杯初戴冠を目指すスペインは黒星スタートとなった。一方、スイスは19戦目にして初の勝利をあげ(これまで3分15敗)、第1節最大の波乱となる大金星をあげた。

<写真>途中出場のトーレスは「役目」を果たせずがっくり

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