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[ACL]1ゴール2アシストで憲剛がベスト8に導く!!

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[6.24 ACL決勝T1回戦 G大阪2-3川崎F 万博]

 1ゴール2アシスト。中村憲剛が全得点に絡む大車輪の活躍をみせ、ACL前年王者・ガンバ大阪を粉砕した。
 
 「ガンバは最近リーグ戦でも勝ててなくて、このゲームにかける意気込みを凄く感じた。だから負けていられなかった」。中村の強い気持ちを感じたのは、前半33分の同点弾だ。0-1と先制された数分後、PA右外から一気に、そして強引に中へ切れ込み左足を振り抜いた。「チャンスさえあれば打とうと狙っていた。DFも多かったし、GKからみてブラインドになると思った」。その読み通り、シュートはゴール中央に突き刺さった。
 
 その後、再びFWレアンドロに決められ逆転された。しかし後半、中村の勝利にこだわる強い気持ちがチームメイトに伝染した。後半31分、PA前で横パスを受けラストパスを右に送ると、FWレナチーニョが鮮やかなシュートを決めた。そして2-2で迎えた同40分、今度はレナチーニョからパスを受け、すかさず前線スペースに送った。「うちはスピードのある選手がいる。黒津と長年練習してきたあの形を狙っていた」。狙いすましたスルーパスに追いついたFW黒津勝は左足で勝負を決めた。

 相手となった前年王者に不足はなかった。前半は圧倒的にボールを支配され、ゲームをコントロールされた。それだけにこの勝利は大きな収穫となった。「こういう苦しい試合になるのは分かっていた。とにかく勝てて良かった。それが一番」。最後に一言、柔らかい表情で、そう話した。

(取材・文 山口雄人)

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