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[ACL]鹿島vsFCソウル 試合後のコメント

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[6.24 ACL決勝T1回戦 鹿島2-2(PK4-5)FCソウル カシマ]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は24日、東地区の決勝トーナメント1回戦を行い、カシマスタジアムではG組1位の鹿島アントラーズとF組2位のFCソウル(韓国)が対戦した。2-2のまま延長戦を含めた120分間でも決着が付かず、PK戦に突入すると、鹿島は7人目のDF内田篤人が失敗するなど4-5で敗れ、ベスト16敗退が決まった。
以下、試合後の選手、監督コメント

●MF小笠原満男
―退場になった場面は?
「つぶしに行くつもりはなかった。迷惑をかけてしまったし、自分が試合を壊して…。試合も負けて、自分の責任だと思っている」
―相手もラフプレーが多かった?
「(球際で)負けちゃいけないとは思っていたけど、やってはいけないことをやってしまった」
―退場になったあとは控室で試合を見ていた?
「みんないいゲームをしていた。自分が壊してしまった。あれがなければ勝てたと思う。負けてなかったのに、自分が全部壊してしまった。Jリーグを絶対に獲って、来年こそ絶対に勝ちたい」

●MF青木剛
「今年はJリーグとともにACLに懸ける思いも強かった。すごい悔しい。でも、ソウルという強い相手に対していいサッカーができたと思うし、PKはしようがない部分もある。去年もそうだったけど、これからはJリーグしかない。何が何でも3連覇して、またACLに出て、こういう経験をしたい。去年より突破が近づいたと思うし、あと一歩のところだった。またACLの舞台に戻ってこれるようにやっていきたい」
―10人で2-2に追いつかれてからのゲームプランは?
「1人少なくなっても、4枚、4枚のラインをつくって、マルキを残して。相手もチャンスはなかったけど、リスタートは21番(キ・ソンヨン)もいいキックを持っているし、FKはしようがない部分もある。10人でもよく守れていたし、相手の攻撃に耐えていた部分もあった。延長も2-2のまま終わらせることができたし、PKはしようがないところもある」
―久々の負けだが、次のリーグ戦への影響は?
「去年もACLで負けて、帰って来てからの次の試合でみんなこのままじゃいけない、Jリーグで絶対勝つんだという強い気持ちを持って、いい試合をして勝った。次は大分だけど、そこで引きずってちゃいけない。90分では負けていないし、うちは10人だったけど、チャンスもつくっていた。ただ、今、Jリーグの話をするのはきついというか…。ACLのベスト16の壁をまず破りたかったので、悔しいですね」

●MF中田浩二
「俺のせいだね…。PKで流れをつくれればよかったけど」
―延長戦にも惜しいシュートがあったが?
「あれも決めていれば、PK戦までいかなかったわけだし」
―監督の指示は?
「10人だから、しっかり青木とバランスを取るように言われた。10人だけど、いい形で、いい内容でできていた。でも俺を含めて決めれるところがあった。そこで決めていればまた違った展開になったと思う」

●DF内田篤人
―PKは上を狙ったのか?
「ゴロにしようと思ったけど、GKが動くのが見えたのでコースを変えた。延長も含めて決めるところはあったのだけど」
―先制シーンと1-1に追いつかれた場面は互いに似たようなミスだった。
「先制したままでいければ良かったけどね。追いつかれたところは、オレが声を出せば良かった。最近は岩政さんともいいコンビでやれていたのに。もう一回、ビデオを見て反省します」
―PKを蹴る順番は決まっていたのか?
「決まっていない。自分のミスで失点したので、最後は自分で決めようと思って蹴ったのですが」

●DF伊野波雅彦
「国際試合ではレフリーの特徴などを、1人1人が捉えることをしないといけないと思う。レフリーが悪いとかじゃなく、少し体を寄せただけでファウルになるとか、そういうことを試合の中で気づかないといけない。それが国際試合の難しいところだと思うけど、できないとまた同じミスをしてしまう。ちょっとしたところの積み重ね。サッカーだけじゃ勝てない」

●GK曽ヶ端準
―PK戦の前に監督がゲキを飛ばしていたが?
「“自信を持って蹴って行け”と言っていただけ。(直接FKの)2点目はどうにかしなきゃいけなかった。GKサイドに蹴られたし、僕が反応しないといけない。確かにいいコースだったけど、悔やまれる失点です」

オズワルド・オリヴェイラ監督
「年間に4、5の大会があり、どのチームも勝利を目指して戦う中で、すべてに勝てるというわけではない。個のレベルでもまだまだ学ぶべきところはある。これでまたリーグ戦に集中できるし、これからの戦いに全身全霊を懸けて、3連覇を目指して戦っていきたい」―FCソウルの印象は?
「質の高い選手がそろっていて、厳しいタフなチーム。決定的な仕事を大事なところで確実にやれる。FKもPKも、決めるところで確実に決めていた。この先も勝ち進んでいくだろう」
―10人になってしまい、プランが変わったのでは?
「10人になることはリーグ戦でも経験している。チーム全体をコンパクトに保つことで、今日も相手にとって危険な状況を作ることができた」
―相手のFKのときに壁の人数が3人しかいなかったのは少なかったのでは?
「壁の枚数を増やしても止められなかったのではないだろうか。10人でも決まるような完璧なコースだったと思う。Kリーグでもあの位置から壁の上を越えるシュートではなく、壁の外側を巻くようなシュートを狙っていた。キッカーを褒めるべきだと思う」

(取材・文 矢内由美子、西山紘平)

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