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[ACL]「誇りに思う」岡山一成がアジアタイトル獲得に涙

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[11.7 ACL決勝 アルイテハド1-2浦項 国立]

 柏や仙台などJリーグで12年間のプレー後、今夏から浦項スティーラーズ(韓国)へ加入したDF岡山一成がアジアチャンピオンメンバーのひとりとなった。

 岡山はアルイテハドとの決勝(国立)でベンチ入り。試合が白熱した後半は何度もダッシュを繰り返しながら出番を待った。ピッチに立つことはかなわなかったが、交代でピッチに入る選手に駆け寄って声をかけ、大声でチームメートを鼓舞するなど、アジア王者獲得に貢献した。

 試合後、赤く染まったゴール裏のスタンドからは「オカヤマ・コール」も鳴り響いた。戦力外通告をされて仙台を退団した後、サッカーを続けるために韓国へ渡り、強豪チームの中で自分の居場所を得た。そして凱旋帰国した日本でアジア一に立ったことに「こんな、アジアチャンピオンのチームに入れたことを自分に対して誇りに思う。今までのメダルで一番重いです。自分にとっての一番のビッグタイトルを取れたことに喜びを感じています」と顔をくしゃくしゃにして喜んだ。
 
 ACL決勝での出場はなかったが、リーグ戦では最終節で先発フル出場するなどチームの2位に貢献した。「来年の(ACL)出場権、2位をとるのには貢献できたと思っている」と胸を張る。今後リーグ戦のプレーオフも残っているが、12月のクラブW杯がより大きな目標。「世界なんで、自分のなかでは未知の世界。どんな感じでやれるのか楽しみ」と意気込んだ。
 まだ来年も浦項でプレーするかどうかは未定だが、“苦労人”はまずは残りのシーズン、そして世界との戦いに全力を尽くす。

<写真>浦項DF岡山
(取材・文 吉田太郎)


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