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[ACL]アルイテハド監督の会見が紛糾、采配に批判集中し監督は審判批判

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[11.7 ACL決勝 アルイテハド1-2浦項 国立]

 準優勝で4大会ぶり3回目の優勝を逃したアルイテハド(サウジアラビア)のガブリエル・カルデロン監督の試合後の記者会見が紛糾した。

 サウジアラビアメディアは指揮官の采配を猛批判。後半12、21分に失点し、2点を追う展開になりながら、後半19分に選手交代を1回行っただけで、2枚の交代枠を残したことに批判が集中した。

 カルデロン監督は初めは「選手を代えても結果は変わらなかったと思う。ピッチの中の均衡を崩すわけにはいかなかった」と丁寧に応じていたが、あまりにも同じ質問が相次ぎ、イライラを募らせた。

 「どの試合もいつも同じ議論になる。試合に負けると、いつも“なぜ交代しなかったのか?”と言われるが、代える候補の選手がいなかった。ピッチにいたチームがベストチームだと思って、代えなかった。チャンスは6回ぐらいあったし、その6回が得点につながらなかっただけ」と次第に語気を荒げた。

 最後は浦項の戦い方、審判のジャッジへの批判にまで発展。逃げ切りを図った浦項は試合運びが狡猾で、終了間際のアルイテハドのFKの場面では、壁に入っていた選手がキッカーが蹴る前に飛び出してシュートをブロックするファウルを連発。選手が警告を受けると、壁に入る選手を入れ替え、別の選手がまた壁を飛び出して警告を受けるなど、FKが何度もやり直しになった。

 「最後の20分は相手がゲームをしようとしなかったし、レフェリーもそういうプレーを止めようとしなかった。それに尽きると思う。もしFIFAが後半の45分間のうちプレー時間が何分あったかを計測したら、ワースト記録が出たと思う。まったく試合にならなかった」と恨み節も漏れていた。

<写真>アルイテハドのカルデロン監督
(取材・文 西山紘平)

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