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[高校MOM_24]MF柴崎岳(2年)_東北の天才児がスケールアップ

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]

[6.28 JFAプリンスリーグ東北1部第8節 尚志高 2-5 青森山田高 福島]

 東北の雄・青森山田高(青森)に頼もしきエースが帰ってきた。プリンスリーグ開幕前の4月中旬の練習試合で右足中側骨骨折。チームがプリンスを戦う大事な2ヵ月をU-17日本代表MF柴崎岳(2年)は、ピッチの外から見つめることとなった。
 「悔しかったけど、いろいろ見えたものがありました。春先はパフォーマンスが良くて、どこか満足している自分がいた。過信があったかもしれません」。怪我をしたことで、もう一度自分と向き合うことが出来た。イメージトレーニングとフィジカルトレーニングを積み重ね、インターハイ青森県予選決勝で復帰を果たすと、肉体的にも精神的にもスケールアップしたプレーで、チームを牽引。プリンス復帰戦となったこの試合でも、彼は巧みなトラップと相手の虚を突くパスで、チームの中軸を担った。
 そして後半10分には自身の復帰を祝うゴールを叩き込んだ。しかし、ゴールと勝利という結果をもってしても、彼は満足していない。「ボランチとして、もっと攻守に関わり続けないといけない。もっと理想を追求していかないといけない」。この気持ちがある限り、一回り大きくなった『東北の天才児』の成長はまだまだ止まることはないだろう。

(取材・文 安藤隆人)

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