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[大学MOM_36]明治大FW山村佑樹(1年)_4戦3発の点取り屋

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[大学マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.5 関東大学1部第16節 明治大 1-0 法政大 江戸川]

 決勝ゴールを決めた1年生FWに試合後、笑顔はなかった。FW山村佑樹(F東京U-18)は前半21分、右SB鹿野崇史(3年=市立船橋高)のクロスを頭で合わせて先制ゴール。これで後半戦は出場4試合で3ゴールと、全日本大学選手権出場圏内の3位につけるチームに大きく貢献している。ましてやこの日のゴールは決勝点。それでも「点を取れたことはよかったけど、点取る以外はあまりよくなかった。まだまだです」と反省の弁が並んだ。

 昨年の日本クラブユース選手権でF東京U-18を日本一へ導いている点取り屋。トップチームへ昇格できなかった山村は、当時のチームメイトであったMF三田啓貴、FW岩渕良太とともに強豪・明治大の門を叩いた。全国からタレント集まる、選手層の厚いチームだが前期には早くもベンチ入りを経験。そして後期は先発に定着している。
 ゴール前以外ではシンプルにボールを捌くことなど課題を意識しながらのプレー。ただ、自分の存在を示すためにもゴールを決めなければならないと考えている。その思いを示すかのように天皇杯1回戦のグルージャ盛岡戦を含めて最近5戦で4発。「コンスタントにゴールを取ることができていることはいいことだと思う。試合に出たいですからどんな相手からでもゴールを決めないと。将来Jに行くためには1年から出てないとダメだと思う」と、自らの将来のためにもゴールを奪い続けることを誓った。

 10日には天皇杯2回戦で湘南と対戦する。「プロとやれるんで、思い切りやりたい。めっちゃ楽しみ」。対Jクラブへ強い意欲を見せるストライカーは、自分のゴールを奪う力でチームを再び勝利へと導く。

(取材・文 吉田太郎)

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