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[高校MOM114]中京大中京FW宮市亮(2年)_U-17W杯経て“世界仕様”に

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]

[11.23 全国高校選手権愛知県大会準々決勝 中京大中京 2-0 豊川]

 U-17W杯日本代表としてナイジェリアで激戦を戦い抜き、一回りもふた回りも成長した姿を見せ付けた。ブルーのスパイクを履いた中京大中京FW宮市亮は、細かいステップと高速シザーズ、そして爆発的なスピードで、左サイドから一気にアタッキングエリアに侵入する。この切れ味は、ちょっとやそっとじゃ止められない。しかし、豊川の複数でのディフェンスにはさすがの宮市も手を焼き、放つシュートがなかなかゴールを割らなかった。

 だが、やはり何かをやってくれる男であった。後半32分、浜田康寿のセンタリングを中央に待ち受けた彼は、左足の柔らかいタッチでトラップすると、次の瞬間、『ドンッ!』という音を残し、ボールはゴール右隅に突き刺さっていた。一瞬の出来事だった。彼は浮き球のセンタリングを左足でトラップし、すぐさま右足を一閃。あまりのスピードに、再三ファインセーブを見せていた豊川のGK木村誠志も一歩も動くことが出来ず、地を這うようなシュートが右隅に突き刺さり、転々とするボールを見つめることしか出来なかった。

「世界はサッカーを簡単にやっていた。見習わないといけない」と語ったように、いとも簡単にゴールを奪った宮市は、“世界仕様”
となって愛知のピッチに立っていた。

(取材・文 安藤隆人)

特設:高校サッカー選手権2009

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