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[MOM601]鹿島ユースDF植野元紀(3年)_シュートストップ連発!熊本出身の鉄壁DF

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.13 プレミアリーグEAST第6節 浦和ユース0-1鹿島ユース 埼玉スタジアム第2G]

「相手の正面に入ることを意識していた。5本くらいは当たったと思います」。鹿島アントラーズユースのCB植野元紀(3年)はゴール前で浦和ユースのシュートをことごとくブロック。1点を追って攻撃に圧力をかけてきた浦和アタッカー陣の前に立ちはだかり、そのシュートをゴールマウスへ飛ばさせなかった。また相手の前線の核、FWアドコダイ・アシカンに放り込まれてくるボールをCB斎藤洋一と連係を取りながら封鎖。競り負けることもあったが、あきらめずに身体を張って相手のタイミングをずらすなど、浦和のキーマンに自由なプレーをさせなかった。

 今季初の完封勝利に植野は「オレ達のところで止めようという意識だった。中学の時はFWだったので(相手がシュートを)打つタイミングとかは大体分かります。いい集中力でできたと思います」と喜んだ。

 鹿島のために戦う男だ。中学生時代にナショナルトレセンU-14合宿メンバーに選ばれた植野は「小学校の時から好き」という鹿島からの誘いに地元・熊本県天草市を離れて挑戦することを決断。遠く離れた関東の鹿島ユースでプロを目指しての練習に励んでいる。昨シーズン終盤から出場機会を増やすと、今春にはトップチームの宮崎合宿に参加。「全然レベルが違った。でも岩政さんからクリアのコツを教わったり、いい経験になった」。目標は鹿島でプロになること。「結果を出せば評価される。結果にこだわりたい」と意気込んだ。
 
 182cmのCBはカバーリングも武器。「もうひとりのCB(斎藤)が前に出る強みをもっと出してあげたい。自分がもっと安心させることができれば、もっと前に出られるはず」。好きな鹿島のために、自分自身のためにも“火の国”熊本出身の強力ストッパーは成長する。 

(取材・文 吉田太郎)
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