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決定力不足…名古屋は2年連続の決勝T1回戦敗退

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[5.29 ACL決勝T1回戦 アデレード・U 1-0 名古屋 アデレード]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は29日、東地区の決勝トーナメント1回戦を行い、G組を2位通過した名古屋グランパスは敵地でE組1位通過のアデレード・U(豪州)と対戦した。押し気味に試合を進めた名古屋だったが、前半42分にCKからDFジョナサン・マケインに押し込まれ先制を許すと、後半に入っても攻めるものの得点を奪うことが出来ず。名古屋は0-1で敗れ、2年連続で決勝トーナメント1回戦で姿を消すこととなった。日本勢の残り2チーム、柏とF東京の試合は明日30日に行われる。

 名古屋のシステムは3-4-3。3バックは右からDFダニエル、DF田中マルクス闘莉王、DF増川隆洋。故障者が続出しているボランチに位置にはMF藤本淳吾とMF田口泰士が入り、右MFにはMF小川佳純、左MFには阿部翔平が入った。3トップはFWケネディを頂点に右FWに永井謙佑、そして左FWに玉田圭司となった。

 敵地に乗り込んでの一戦となったが、序盤ゲームを優位に進めたのはグランパスだった。ボールポゼッションを高め、サイドチェンジを繰り返しながらアデレードゴールを目指した。前半33分には左サイドから阿部がゴール前にクロスを入れると、ケネディがドンピシャヘッドで合わせたが、GKユージン・ガレコビッチが寸前でかき出した。さらに同36分にはケネディのポストプレーから玉田が左足ダイレクトで合わせたが枠上に外れていった。

 前半42分、名古屋は一瞬の隙を突かれる。右CKをヘディングで合わされると、ゴール前のダニエルに当たりGK楢崎の前にこぼれる。楢崎とDFジョナサン・マケインが競り合う中でマケインの足に当たりボールはゴールに吸い込まれていった。押していた名古屋だが、1点ビハインドで前半を折り返した。

 後半に入り名古屋は玉田に代えてMF金崎夢生を投入。そのまま左FWの位置に入ると後半6分にいきなりミドルシュートを放つなど積極的なプレーをみせた。しかしゴールは遠く、徐々に名古屋は焦り始める。

 後半18分、藤本が蹴りいれたFKを増川が頭で流し込むが、ガレコビッチがまたもビッグセーブを見せ、枠外にかき出していった。さらに22分、右サイドを突破した金崎のクロスにケネディが頭で合わせるが、シュートは枠を外れた。

 名古屋は後半23分に田口に代えてDF田中隼磨を投入。闘莉王をアンカーに配した4-3-3にシステムを変更し、局面の打開を図る。さらに同27分には最後の交代カードとして永井に代えてFW田中輝希を投入。前線をフレッシュにして得点を奪いに行く。

 しかし名古屋は固いアデレードDFを崩すことが出来ない。逆にカウンターを食らう場面が目立ち始める。後半42分にはFWセルジオ・ファンダイクに左足シュートを放たれるが、クロスバーに救われた。

 名古屋は後半ロスタイムにゴール正面でFKを獲得。藤本が蹴るがポストを叩いた。試合はこのまま1-0でホームのアデレードが制し、8強入りを決めた。


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