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[MOM187]専修大DF鈴木雄也(4年)_信念貫く日本一軍団の主将

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[6.4 総理大臣杯関東予選2回戦 専修大1-0関東学院大 時之栖G]

 10人で粘る関東学院大を突き放せず、最後まで相手に勇気を与えてしまった。勝ったとは言え、大学王者・専修大にとっては課題の多く残る試合。攻撃陣が決定機を幾度となく逸するなど各選手それぞれも課題を残した中で源平貴久監督は根気強く守った守備陣を評価し「鈴木雄也。あの子以外はいないですね」とCB鈴木雄也主将(4年=武相高)をマン・オブ・ザ・マッチに指名した。

 1月の大学選手権で専修大を日本一へ導いた栗山直樹とのCBコンビはこの日も強固。前に圧倒的な強さを発揮する栗山とともに相手の速攻を跳ね返しつつ、要所を締めて危険なボール、アタッカーをゴールへ近づけなかった。

 それでも本人は「もっと自分とクリ(栗山)のところで落ち着かせないといけない。無駄なファウルが多かった。きょうは全然納得していない」と首を振る。そして「チームが上へ行くためには絶対に自分の力が必要。チームを支えられる声とプレーができればいい。でもまだそういう役割ができていない。甘さが出ている」と厳しい言葉を続けていた。

 大学選手権で優勝を勝ち取り、新シーズンを主将として迎えるのは全国で彼一人だけ。もちろんプレッシャーの大きい大役だが、鈴木は個人とチームのレベルアップのためにどん欲だ。見えた課題を次の試合で続けないこと。一つひとつをしっかりと改善することで成長を続けている。「また上に行ける。結果を残せるようにまた準備したい」。相手が立ち向かってくる中でも変わらぬプレーを貫いて、日本一軍団の主将はチームメートともに関東、全国で勝利を重ねる。

(取材・文 吉田太郎)

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