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[MOM189]国士舘大MF佐藤優平(4年)_逆転勝利演出した関東屈指のMF

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[6.10 総理大臣杯関東予選3位決定戦 中央大1-2国士舘大 西が丘]

 関東を代表するプレーメーカーが逆転勝利を演出した。国士舘大の主将、MF佐藤優平(4年=横浜FMユース)は高いレベルのポゼッションサッカーを繰り出すチームの中核を担う技術と、ゴール前へ飛び出す運動量が持ち味のコントロールタワー。横浜FMユース時代も主将を務めていたようにリーダーシップも兼ね備えるMFは0-1の前半17分にゴール正面左寄りの位置から鮮やかな同点FKを決めると、後半11分には「イメージが良かった」とDFの虚を突く絶妙なループパスでMF金子昌広の勝ち越しゴールをもたらした。

「運動量あって、ポゼッションもできた」と佐藤。攻撃面だけでなく、素早いアプローチの守備、対人の強さも見せて勝利に大きく貢献した。「期待されているからには応えないといけないし、やっている以上自分が責任を持ってプレーしないといけない。自覚はしてきています」。1年から名門で中盤の軸を担ってきたMFは強い意気込みで臨んでいる大学ラストイヤーで好調を維持している。

 自身にとっては将来をかけた大事な一年。これまでに山形のキャンプに参加しているほか、現在は下部組織時代に過ごした横浜FMや仙台も熱視線を送っている。「自分がJリーグに入ってどのくらいポゼッション能力があるかは分からないのでそこは謙虚に受け止めたいですし、運動量のところだけは負けたらいけないと思う。ひたむきな姿勢、チームを鼓舞するところやチームを活性化するところに絡んでいければと思います。最後のクラブ決めは自分の人生が変わるし、初めてプロに行くか行かないかという経験。強いチームに行ければもっと自分も成長できると思う。ひと皮もふた皮もむけれるように努力するだけだと思います」

 まだ、プレーの精度や試合を決めるラストパスなど向上させる余地があると感じている。今大会、昨年の大学王者・専修大や現在関東リーグ1部首位の中央大に勝利するなどチームとして結果を残している国士大の大黒柱は、プロ入り前に少しでも課題を修正し、さらなる輝きを放ってチームとともにタイトルを勝ち取るつもりだ。

(取材・文 吉田太郎)

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