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永里2戦連発!!なでしこがスウェーデンとの“五輪前哨戦”に勝利

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[6.20 スウェーデン招待 日本女子代表1-0スウェーデン女子代表]

 スウェーデン遠征中の日本女子代表(なでしこジャパン)は20日、スウェーデン女子代表と対戦した。日本、アメリカ、スウェーデンの3チームが参加したスウェーデン招待。18日のアメリカ戦(1-4)から先発8人を入れ替えた日本は前半27分、FW永里優季の2戦連発となるゴールで先制すると、そのまま1-0で逃げ切った。今夏のロンドン五輪本大会でもグループリーグ第2戦で対戦するスウェーデンとの“前哨戦”を制し、遠征を1勝1敗で終えた。

 五輪本番を見据えて手の内を見せないためか、アメリカ戦から中1日で迎えた試合は先発8人を入れ替えた。アメリカ戦に続いて先発したのは永里、MF宮間あや、DF鮫島彩の3人のみ。システムは4-4-2で、GK福元美穂、4バックは右から有吉佐織熊谷紗希田中明日菜、鮫島と並んだ。中盤は宮間と高瀬愛実のダブルボランチで、右に安藤梢、左に上尾野辺めぐみが入り、永里と代表デビューのFW大滝麻未が2トップを組んだ。

 FIFAランキングでは3位の日本と4位のスウェーデン。昨年7月の女子W杯準決勝でも激突し、当時は3-1で逆転勝ちした相手は、ロンドン五輪グループリーグでも対戦が決まっている“五輪前哨戦”。五輪登録メンバー18人発表前最後の強化試合でもある一戦は、出場機会の少ない選手たちのアピールの場にもなった。

 前半2分、FWシェリーンに最終ラインの背後を取られ、いきなり決定的なピンチを招くが、シュートはゴール右へ。メンバーを大幅に入れ替えた影響もあり、その後も連係不足からヒヤリとさせられる場面をつくられた。

 日本は前半7分、大滝が左足でミドルシュートを放つなど積極的なプレーを見せる。試合は徐々に落ち着きを見せ始め、同27分にはくさびのパスを受けた大滝がポストプレーから右サイドに展開。ドリブルで中に切れ込んだ安藤のスルーパスに永里が右足ダイレクトで合わせ、ゴール右隅に流し込んだ。永里の2戦連発となる先制点。しかし、その後はなかなかチャンスをつくれなかった。

 パスがかみ合わない場面もあり、ミスも目立つなでしこ。前半35分過ぎには高瀬と上尾野辺がポジションを入れ替え、高瀬が攻撃的な位置に上がるが、追加点は奪えず、1点リードのまま前半を折り返した。

 日本は後半開始から宮間に代えてMF澤穂希、大滝に代えてFW丸山桂里奈を投入。後半9分には澤から横パスを受けた上尾野辺が左足でミドルシュートを狙った。同12分、永里に代わってMF川澄奈穂美がピッチに入り、左サイドに位置。高瀬が右サイドに回り、安藤が前線にポジションを上げて丸山と2トップを組んだ。

 後半18分には澤のスルーパスから決定機をつくり、PA内左に抜け出した川澄のマイナスの折り返しに安藤が左足で合わせる。完全にフリーだったが、シュートはキックミスとなり、DFにクリアされた。

 徐々にスウェーデンのプレッシャーとパワーに押し込まれていく日本は立て続けにピンチを迎える。それでも後半26分のDFテーネブロのミドルシュートはGK福元が横っ飛びでセーブ。同28分にはMFフィッシャーがドリブルでPA内に切れ込み、シュートを狙ったが、何とかDFがブロックした。

 集中力を保ち、体を張ったディフェンスでスウェーデンの反撃に耐えるなでしこジャパン。後半36分には上尾野辺に代わってMF阪口夢穂が入る。同38分、DFラインの裏に抜け出したシェリーンのシュートもGK福元がビッグセーブ。同42分には高瀬に代えてFW大野忍を投入し、逃げ切りを図ると、終盤の猛攻にも福元が再三ゴール前に立ちはだかり、1-0で逃げ切った。

 なでしこジャパンは今後、7月2日に五輪登録メンバー18人を発表。同11日には東京・国立競技場でオーストラリア女子代表と壮行試合を行い、フランスでの事前キャンプ(19日にパリでフランスと強化試合)をへてロンドン五輪に臨む。


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