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[EURO]ドイツがギリシャに4発快勝で2大会連続の4強入り

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[6.22 EURO2012準々決勝 ドイツ4-2ギリシャ グダニスク]

 EURO2012(欧州選手権)の準々決勝2日目が22日に行われた。全グループ中唯一の3連勝で勝ち上がってきたB組首位・ドイツはA組2位のギリシャと対戦。一時は1-1に追いつかれるも、後半にMFケディラやFWクローゼらのゴールで3点を追加。終了間際にはPKで失点するも、4-2で逃げ切り勝利を飾った。2大会連続の4強入りを決めたドイツは28日に行われる準決勝でイングランド対イタリアの勝者と戦う。

 ドイツはこれまで同様に4-2-3-1システムを採用。出場停止明けのDFボアテングが先発復帰を果たしたほか、前線の3選手を変更。2列目は右からMFロイス、MFエジル、FWシュールレ。1トップはクローゼが入った。ロイス、シュールレ、クローゼは今大会初先発となった。
 対するギリシャは左SBホレバスと主将のMFカラグニスが累積警告による出場停止。トップ下にはMFカツラニスが入った。

 序盤からドイツが試合の主導権を握った。開始4分には早くもビックチャンス。PA右からMFケディラが放ったシュートはGKに弾かれるも、こぼれをシュールレが押し込んだ。しかしオフサイドの判定。得点にはつながらない。同23分にはロイスが中央からドリブル突破。左サイドを並走してきたクローゼとのワンツーから右サイドへはたく。これを受けたエジルがPA右からシュートを放つもDFにクリアされた。さらに直後の24分には右サイドからチャンスを演出。エジルの右クロスをニアサイドのロイスがワンタッチで折り返し、最後はクローゼがシュート。これは枠を外れた。再三の決定機も決めることはできない。

 それでも前半39分についに均衡を破る。ボアテング、エジルとつなぐと抜け出したラームがPA左からドリブルで前進。迷いなく右足を振りぬくと、これがゴールネットを揺らした。ラームの今大会初ゴールでドイツが先制に成功した。

 対するギリシャは押し込まれる時間が続き、なかなかシュートまで持ち込めず。前半32分には中央から持ち込んだFWサマラスからのパスを受けたMFニニスのシュートはGKノイアーに阻まれた。その後はチャンスらしいチャンスはつくれず。同39分に失点すると0-1のまま前半を折り返した。

 後半からギリシャは2枚の交代カードを切る。DFギョルゴス・ツァベラスとニニスに代わって、FWゲカスとMFフォタキスを投入する。後半7分にはカウンターからチャンスメイク。ゲカスとサマラスでPA左へ持ち込むが得点にはつなげない。しかし後半10分にカウンターから決定機。スルーパスに抜け出したFWサルピンギディスの右クロスをサマラスが右足で押し込んだ。詰めていたボアテングもクリアできず。ギリシャが1-1に追いついた。

 試合は振り出しに戻されたが、ここからドイツの攻撃陣が目を覚ます。失点から6分後の後半16分、ボアテングの右クロスをケディラが右足ダイレクトで叩き込み、2-1と2度目のリードに成功。同22分にはシュールレに代わって、MFミュラーを投入した。すると同23分にはセットプレーから追加点。エジルの右CKに飛び込んだクローゼがヘディングシュートを決めた。クローゼの国際Aマッチ64点目で3-1に突き放す。

 この勢いは止まらない。後半29分にはダメ押しの4点目。エジルからのパスを受けたクローゼがPA左からシュートを放つ。GKに弾かれるも、こぼれに反応したロイスが右足シュート。今大会初出場の若手MFが結果を残した。試合を決定づけたドイツは最後の交代カード2枚を切る。ともに得点を決めたロイスとクローゼに代わって、FWゴメスと今大会初出場のMFゲッツェをピッチへ送った。

 対するギリシャは立て続けの3失点で沈黙。終了間際の44分にはPKで1点を返す。DFトロシディスの左クロスがボアテングの手に当たったとして、ハンドの判定。ギリシャがPKを獲得する。サルピンギディスがゴール右へ流し込み、2-4に詰め寄った。しかし、そのまま試合は終了。ドイツが2大会連続となる4強入りを果たした。

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