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[MOM608]流通経済大柏MF小林大地(3年)_ふたつ目の全国タイトル目指す名門の10番

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.23 全国高校総体千葉県予選準決勝 流通経済大柏2-1柏日体 東総]

 まだまだ期待に十分応えているとは言い難い。ただ、流通経済大柏の10番、MF小林大地の技術が苦しい展開の中でチームを支えていた。

 序盤、チームは運動量ある相手の守備に苦戦を強いられた。前半7分には1チャンスをゴールに結び付けられて先制点を献上。ただ同22分、「柏日体は同サイドに固まっていたので、サイドを一発で変えればフリーになる。狙っていた」という小林が右サイドから一本のパスで局面を変える。スペースを駆け上がってきた左SB原隆生へ展開すると、MF原島拓海を経たボールはFW大久雄士のヘディングシュートによって同点ゴールとなった。

 前半のうちに逆転した流経大柏は「少ないタッチ数で捌けるように心がけた」という小林と交代出場のMF武田将平のテクニックとポジショニングを活かしてボールを支配。完全に主導権を握り、試合を押し切った。小林はボールロストする場面があったこと、また「得点にはこだわっている。トップ下をやる限りは点を取る」と誓うだけに無得点だったことにも不満は残った。「きょうは悔しい」。得意の左足だけでなく、右足からも放たれる正確なキック、攻撃のコントロールに注目の10番。加えて、全国では千葉明徳との初戦で先制ヘッドを叩き込んだように得点にもこだわっていく。

 昨年は千葉県選抜の主将として国体優勝を経験。「インターハイで全国優勝して、選手権もプレミアも優勝できるように頑張る」。名門の10番はより存在感を高めて、まずはふたつ目の全国タイトルを獲得する。

(取材・文 吉田太郎)
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