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[MOM610]修徳MF久保祐貴(2年)_横浜FMの先輩目標とする「守備専門」MF

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.24 全国高校総体東京都予選決勝 実践学園0-0(PK7-8)修徳 駒沢第2]

 OBの横浜F・マリノスMF小椋祥平のように成長することを期待される2年生MFが、この試合のマン・オブ・ザ・マッチだった。修徳MF久保祐貴(2年)は岩本慎二郎監督が「一番信頼を置いている選手。危ないところを察知して身体を張ることができる。守備のところはOBの小椋に似ていると思います」と評価する期待のプレーヤー。右足首の負傷によって前日の準決勝は先発を外れたものの、後半からの出場で勝利に貢献すると、先発復帰した決勝でも両足が攣るまで走り回って東京タイトルをもたらした。

 自身のことを「守備専門」と説明するだけあって、攻撃面では課題を残すが運動量と判断早く相手の攻撃を潰す動き、マーカーに食らいつく姿勢はチームにとって欠かせない。「(自分の武器は)チームのために走るところ。点をやらないようにした」という久保は、両CBの前で相手の攻撃をブロックし続け、優位に立っていた実践学園を100分間無得点に抑えきった。「80分で決めたかった。勝ったのはみんなのおかげです。足攣ったのは自分の体力不足」と申し訳なさそうに優勝を喜んだが、19年ぶりとなる全国総体へ向けて「この経験を活かして全国でも勝ちたい」。チームに迷惑をかけた分は全国で取り戻すつもりだ。
 
 先輩の小椋は自分の目標とする姿。「危なくなるところの予測、判断を参考にしている。攻撃は課題なので伸ばさないといけない」。「マムシ」と対戦相手に怖れられる先輩MFのように成長して、全国大会では白星をつかむ原動力になる。

(取材・文 吉田太郎)
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