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[MOM191]福岡大FW岸田和人(4年)_V候補加速させた前半の2発

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2012年度第36回総理大臣杯全日本大学トーナメント
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.8 総理大臣杯1回戦 福岡大4-0新潟医療福祉大 J-GREEN堺 S9]

「みんな硬い状況の中であの2発。おかげで自信を持ってやれた」。CB牟田雄祐主将も讃えていたが、FW岸田和人(4年=大分U-18)の2発がV候補・福岡大を加速させた。まずは前半24分、右サイドをえぐったMF清武功暉のラストパスからFW田中智大が右足シュート。GKが弾いたところへ走りこんでいた岸田和が右足で押し込む。試合を支配しながらも1点を奪うまでやや時間がかかる中、重い空気を振り払う先制ゴール。岸田和は前半40分にも左足で2点目を奪って役割を果たすと、前半の45分間のみでピッチを後にした。

「3年までは結果出すことに苦労した。昨年はゴール前で外すことが多くて、チームはリーグ戦で2敗して優勝も逃した。今年は責任感もある。目に見える結果を出すことでチームの勝利に貢献したい」。その言葉通り、総理大臣杯九州予選は決勝トーナメント4試合連続ゴール。交代出場した福岡教育大との準決勝では後半ロスタイムに決勝ゴールを決め、日本経済大との決勝ではハットトリックを達成した。そして全国大会初戦でも2発。高校時代にDFからFWまで全てのポジションをこなしたという万能型は現在、前線の軸のひとりとして、ゴールという結果を残し続けている。

 この日4点目を挙げた双子の弟・翔平とは、大分トリニータの下部組織時代も合わせてずっとともにプレーしてきた。ただ、2人の進路次第では今年がともにプレーする最後の1年になるかもしれない。「なかなかできないんですけど、アイツのパスから点取ることができれば。チームのためにもなる」。弟、そしてチームメートともに力を合わせて日本一を勝ち取るつもりだ。「自分たちの代。笑って終われるようにしたい」。この目標を自らのゴールで必ず達成する。
 
(取材・文 吉田太郎)
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