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瀬沼が流れ変えた!!若手が躍動、清水が名古屋に劇的逆転勝利

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[8.8 ナビスコ杯準々決勝第2戦 名古屋3-4清水 瑞穂陸]

 ナビスコ杯準々決勝第2戦が各地で行われ、清水エスパルスは敵地に乗り込み名古屋グランパスを4-3の終了間際の逆転勝利で下した。この結果2戦合計4-4となったが、アウェーゴールの差で上回った清水が、2年ぶりの準決勝進出を決めた。9月に行われる準決勝ではFC東京と対戦する。

 先制は第1戦は0-1で落とした清水だった。前半42分、FW大前元紀のFKをFWアレックスが頭で合わせる。まずは2戦合計得点を振り出しに戻し前半を折り返した。ここまでの内容からも次の1点が勝負を分けると思われた。

 だが試合は思わぬ展開となる。まずは後半9分、名古屋はFW田中輝希のミドルシュートがDFカルフィン・ヨン・ア・ピンに当たりファーサイドへ。これをFW田中マルクス闘莉王がダイビングヘッドで押し込み、この試合を振り出しに戻す。だが清水も負けじと同24分、直前にピッチに立ったMF石毛秀樹の突破からFWジミー・フランサが押し込み再び勝ち越しに成功した。

 しかし個の力で上回る名古屋も地力を見せる。後半31分、ゴール正面で得たFKをMF藤本淳吾が芸術的なFKをゴール左隅に突き刺し、再び同点。さらに同42分にはFW巻佑樹からのクロスを藤本が難なく押し込み、勝ち越しに逆転に成功。誰もがこの時点で試合は決したと思った。

 だが若い清水は諦めてはいなかった。後半43分、ゴール前に大前が飛び出すとGK楢崎正剛と接触しボールがこぼれる。いち早く反応したFW瀬沼優司が無人のゴールに蹴りこみ、この試合のスコアを再び振り出しに戻した。瀬沼は来季の加入が内定済みで強化指定選手として今季は清水に参加している筑波大の4年生。初出場の184㎝大型FWが清水サポーターにあいさつ代わりの一発をぶち込んだ。

 だがこの時点で終了でも第1戦を勝利している名古屋が準決勝に勝ち進むはずだった。しかしここでも清水はラストチャンスをものにする。後半ロスタイム3分、右サイドからMF杉山浩太がクロスを入れると、中でDF増川隆洋が足でクリア。しかし中途半端となりファーサイドに流れると、走りこんだFW高木俊幸が押し込み、奇跡の逆転弾を決めた。

 初出場とは思えぬ落ち着きぶりで勝利に貢献した瀬沼は「こぼれ球に詰めたり、守備で貢献したかった。結果を残すことを考えていた」。決勝点を決めた高木は「(自分たちは)若い分フレッシュなんで、最後まであきらめなかった。結果が出せてよかった。決勝に進みたい」と力強く語っていた。


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