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[高校MOM102]桐光学園FW田口広也(2年)_目標の先輩FWのようにゴールで結果

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.7 全国高校サッカー選手権神奈川県大会準決勝 秦野 1-2 桐光学園 平塚]

 186cm、78kgの大型FWが1得点1アシストの活躍でチームを決勝へ導いた。桐光学園の2年生FW田口広也は9月の全日本ユース(U-18)選手権でクラブユース日本一のC大阪U-18から決勝点を奪うなど、自身初の全国で2点をたたき出している大型ストライカー。この日は層の厚いFW陣の中で先発を外れたが、前半29分にピッチへ入ると躍動し、期待どおりの結果を残した。

 チームメイトのFWに技術面などまだ劣るが、潜在能力は計り知れない。その能力の高さを垣間見せたのは、前半33分の先制点につながったプレーだ。ポストプレーでスペースへ落としたボールに対し、先に反応した相手選手を追い抜いて突進。そのままシュートへ持ち込もうとする鼻先でボールを拾った味方FW菅原慶人(2年)が個人技を生かしてゴールを決めたが、田口の高さとスピードは圧巻とも言えるものだった。

 そしてチームが追いつかれた直後の後半36分にはMF岩浪晃太からの決定的な折り返しを、丁寧にゴールへと押し込み決勝ゴール。チームに勝利をもたらした男は「常に出たいけど(同じCFタイプのライバルの)坂本の方が技術がある。でも自分が結果を出せば出番は増える」と、チームが苦戦した試合でもしっかりと結果を残したことを喜んだ。

 昨年のエースストライカーで、今年は筑波大の1年生レギュラーとしてゴールを連発している08年U-19日本代表の大型FW瀬沼優司と同じ中学校の出身。「帰り道で話したりしていた」先輩が目標だ。圧倒的な高さなど瀬沼と重なる部分は多いが「(瀬沼)優司クンは点で結果を出していた。ここで追いつきたい」ときっぱり。昨年の県決勝でゴールを決めている先輩・瀬沼のように大事な試合で結果を出せるか。結果を出し続けることで憧れの先輩を追いつき、超えるべく、田口は決勝でもどん欲にゴールを目指す。

(取材・文 吉田太郎)

特設:高校サッカー選手権2009
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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