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[高校MOM107]盛岡市立GK山口裕也(3年)_PK戦で連続セーブ

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.8 全国高校選手権岩手県大会決勝 盛岡市立 1-1(PK3-1)盛岡商]

 遠野、盛岡商という県内の大きな壁の前に、さらなる大きな壁として立ちはだかった。盛岡市立GK山口裕也(3年)は相手がどこであっても、淡々とゴールを守り続けた。

 試合自体は自分たちのペースだった。しかし、だからこそ、なかなか点数が奪えない状況に、一瞬の隙を突かれるリスクが存在していた。だが、1点こそ許したが、DFとうまくチャレンジ&カバーを繰り返し、それ以上は点を与えなかった。そしてPK戦で、山口はたちまち主役となった。
 盛岡商2人目のキックを右に飛んでストップすると、続く3人目のキックも今度は左に飛んでストップ。チームを17年ぶりの選手権に導いた。「インターハイ予選準決勝で遠野に負けたとき、自分はその試合の直前に左ももを筋断裂して、出られなかった。半年もプレー出来なくて、チームに迷惑を掛けたので、今大会はフルに戦って貢献したかった」。貢献するには十分過ぎるプレーで、見事に有言実行してみせた。

(取材・文 安藤隆人)

特設:高校サッカー選手権2009
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

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