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[天皇杯]神戸・石櫃の祝砲も勝利に結び付かず、「もったいない」

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[11.14 天皇杯4回戦 鹿島2-1神戸 カシマ]

 第一子誕生を祝う先制点も勝利には結び付かなかった。ヴィッセル神戸は後半3分、DF石櫃洋祐が先制点。11日に生まれたばかりの第一子(長女)に捧げるゴールだったが、わずか7分後に同点ゴールを許し、後半43分にはセットプレーから決勝点を奪われた。

 立ち上がりから出足良く攻め込む鹿島の攻撃に耐え、後半に反撃のチャンスを待つのは狙い通りの展開だった。1-1になってからも、運動量が落ちず、主導権を握っていたのは神戸。それだけに石櫃も「相手が後半になったら(運動量が)落ちるのは分かっていた。落ち着いてつないでと、いいリズムでできていた。セットプレーの失点はもったいないし、悔しい」と唇をかんだ。

 それでも球際で激しく戦い、粘り強く守って自分たちの流れを待つという神戸らしい試合運びが鹿島相手に通用したのも事実。MF宮本恒靖は「アウェーで先に点を取るのは難しいこと。それを実現したあとに、相手が出てくる時間をどうしのぐのかが課題。1-1になってうちが攻めている時間帯も、シュートまでいけてなかった。相手に脅威を与えられてなかったと思うし、敵陣の3分の1に入ってからの精度をもっと高めていきたい」と、収穫と課題の両方を口にしていた。

(取材・文 西山紘平)

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