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川崎Fが大分に0-1敗戦。首位陥落・・・

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[11.22 J1第32節 大分1-0川崎F 九石ド]

 川崎フロンターレが最下位・大分にまさかの敗戦だ。後半16分に大分FWフェルナンジーニョにゴールを許し、0-1敗戦。首位を完全に鹿島に明け渡し、2位に後退した。

 試合後のインタビューで関塚監督は「ハードワーク、マークをしっかとしてからの速い攻めというのは大分の特徴。うちはいかに崩すかで、何度かチャンスがあったが決めきれなかった」と嘆いた。

 序盤はホームの大分が積極的なプレスと細かいパスをつないで、やや主導権を握った。川崎Fは右太もも肉離れから中村憲剛が先発復帰。最初はレナチーニョが右MFに入る4-4-2で臨んだが、指揮官によると、相手のサイドバックが予想より攻め上がってこなかったため、レナチーニョが右FWに移って3トップに変更。中村はトップ下に入った。

 しかし、大分が前線から積極的な守備を仕掛けてきたため、なかなかリズムを奪い返せず。前半は0-0で折り返した。

 後半、川崎Fは巻き返しを狙ったが、一進一退の攻防が続いた。後半15分、右SBに入っていた井川に代わり、ナビスコ杯決勝の表彰式での非紳士的行為でクラブから出場停止の処分を受けていた森勇介を投入。右サイドの攻撃に厚みを持たせようとしたが、その1分後、2トップに入っていた金崎夢生に、その右サイドをドリブルで攻略されて、最後はFWフェルナンジーニョの先制点を許してしまった。

 川崎Fはその後、後半19分にMF谷口博之に代えてMF田坂祐介を投入。さらに同31分にはFW鄭大世に代えてFW矢島卓郎を投入。中村憲剛のパスを起点にゴールを奪いに行った。

 44分、ジュニーニョが右サイドを突破し、最後は中央の矢島に柔らかいクロス。矢島はヘディングシュートを放ったが、枠をとらえられなかった。ロスタイムは4分。直後に田坂がゴールエリア右からシュートを放ったが、これも枠を外した。 

 ロスタイムも2分を過ぎたところで、ジュニーニョが右サイドを崩してクロス。レナチーニョが頭で合わせたが、相手DFをかすめてバーの上を越えた。終盤の猛攻も届かず、そのまま終了。大分が1-0で勝利した。川崎Fは首位陥落した。

 ただ次節は首位・鹿島と3位・G大阪の直接対決があり、この結果次第では、まだ盛り返すチャンスは残されている。関塚監督は「(下位に敗れる)こういう試合はある。次はホームなので、勝ち点3をとりたい。切り替えることが大事」と前を向いていた。

〈写真〉歓喜の大分イレブンを横目に、悔しさをにじませる川崎Fイレブン

(文 近藤安弘)

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