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[高校MOM112]流通経済大柏FWグレイブス・ジョシュア(3年)_元全国王者の09年選手権1stゴール

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.23 全国高校サッカー選手権千葉県大会準々決勝 流通経済大柏 3-0 敬愛学園 市原]

 2年ぶりの全国大会出場を目指す流通経済大柏の09年選手権ファーストゴールは背番号10のストライカーが決めた。
 中盤の細かいパスワークと前線のキープ力を生かした攻撃を繰り出す敬愛学園にやや苦戦を強いられた。流経大柏はチャンスはつくるものの相手GKの好守にあうなど、なかなかリードを奪うことができなかった。だが前半31分、自陣から送られたボールに鋭く反応したFWグレイブス・ジョシュアがドリブルから右足でゴールを射抜く。シュート時に相手GKと接触し左太ももを強打。先制ゴールを喜ぶこともできず、そのまま数分間ピッチに倒れこんだジョシュアだったが、初戦で緊張を隠せないチームの肩の力を抜かせるゴールで勢いづけた。ただ、本人はその後も痛みをおしてプレーを続けたものの、2-0とリードを広げた直後の後半10分に交代を告げられた。

 ケガの具合が心配されたが「足は大丈夫です。ゴールはああいう形を狙っていた。初戦の緊張はそれほどでもなかった」と試合後の10番は笑顔。昨年の10番・MF田口泰士(現名古屋)、一昨年10番を背負ったFW大前元紀(現清水)とはタイプの違う、フィジカルの強さと闘争心がウリの10番・ジョシュアは「まず選手権に出ることが(流経大柏の)10番に相応しいと言ってもらえることにつながる」と全国出場を誓っていた。
 アメリカ人の父と日本人の母を持つストライカーにとっての夢の舞台はこれから。「国立行って優勝することが夢。必ず実現したい」と表情を引き締めた。

(取材・文 吉田太郎)

特設:高校サッカー選手権2009

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